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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第35話
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?どうしてレーグニッツ達の脱走行動に協力していらっしゃるのですか!?」
ユーシスの登場に驚いた隊長は信じられない表情で尋ね
「フン、実習を再開しただけだ。―――それよりも、どうする?こいつらを逮捕するならば、俺も同罪という事になるが……」
ユーシスは鼻を鳴らして答え、目を細めて領邦軍の兵士達を見回した。
「……そ、それは……」
「さすがに若様に銃口を向けるわけには……」
アルバレア公爵家の次男に危害を加えるという事に兵士達は戸惑ったが
「ええい、狼狽えるな!いくらユーシス様でも軍事施設への無断侵入は許されるものではありません!ましてや公爵閣下の命に背き、勝手に容疑者を逃がすなど――――」
隊長が一喝し、ユーシスを睨んで何かを言いかけたが
「―――いい加減にしろ。」
静かな怒りを纏ったユーシスの言葉に驚いて黙り込んだ。
「そりが合わないとはいえ、同じクラスで学ぶ仲間――――その者があらぬ容疑を掛けられ、政争の道具に使われるなど……このユーシス・アルバレア、見過ごせると思ったか!?」
「……っ……」
「ユ、ユーシス様……」
領邦軍を睨んで怒鳴ったユーシスの決意に兵士達は驚き
「……………」
マキアスは呆けた表情でユーシスを見つめ
「……ユーシス。」
「よく言ったわ!」
「ええ。貴方のような誇り高き者こそ、”真の貴族”ですわ。」
リィンは口元に笑みを浮かべてユーシスを見つめ、エステルとフェミリンスは感心していた。
「くっ、何を言われようと我らにも使命がありまする!お前達、こうなったらユーシス様ごと武装解除をしろ!」
「ハッ!」
そして隊長の指示によって兵士達がリィン達を包囲して攻撃しようとしたその時!
「そうはさせないわよ!――――先制攻撃よ、永恒!」
(承知!―――空牙!!)
「ががっ!?」
「ぐあっ!?」
エステルの指示によって召喚されたサエラブが神速で兵士達に次々と襲い掛かって、怯ませ
「クーちゃん、尻尾で周囲の兵士達を薙ぎ払って!」
「クー!!」
「ぐあっ!?」
「なっ!?がっ!?」
「り、竜!?ぎゃあっ!?」
更に続けて召喚された”白水竜”クーが尻尾を振るって周囲の兵士達を吹っ飛ばした!
「な、ななななななっ!?」
突然の出来事に隊長は混乱し
「り、竜……!?」
エマは信じられない表情でクーを見つめた。
「―――パズモ、テトリ、ニル、カファルー!出番よ!」
そしてエステルは風の最上位精霊―――”ルファニー”族のパズモ・メネシス、木の
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