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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第33話
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め、フィーは静かに呟いた。



「………操られた兵達は大丈夫なのか?」

その時ある事が気になったユーシスは尋ね

「ええ。そんな強力な術はかけていないから、半日ほどで術の効果は解けるわよ。」

「そうか、ならいい。新手の追手が来ない内にさっさとバリアハートから脱出するぞ。」

ベルフェゴールの答えを聞いて頷いた後リィンに視線を向けた。



「わかった。さっきは助かったよ。ありがとう、ベルフェゴール。」

「うふふ、どういたしまして♪私はご主人様の使い魔だから当然の事をしたまでよ♪」

リィンのお礼を言われたベルフェゴールは魅惑的な笑みを浮かべてウインクをした後リィンの身体に戻った。



「それじゃあ、まずは北クロイツェン街道に急いで向かってもらうけど……疲れていてもう走れないって人は今すぐ申し出て。その人はあたしの友達に乗せてもらうわ。」

「の、”乗せてもらう”??」

「エステルさん、もしかして……」

エステルの提案を聞いたリィンは戸惑い、ある事に気付いたツーヤがエステルを見つめたその時

「――――永恒!!」

なんとエステルの傍に普通の狐より数倍の身体の大きさで、炎のような真っ赤な鬣を持ち、8本の尾がある狐―――サエラブが現れた!



「な、なななななななっ!?」

「まさか……リィンのように異種族と契約しているのか?」

突如現れたサエラブにマキアスは混乱し、ユーシスは驚きの表情でエステルを見つめ

「狐……”六異将”の”業炎の疾風”サエラブだね。」

フィーは静かな表情でサエラブを見つめた後呟いた。



「あれ。フィーちゃん、永恒たちの事を知っているんだ。」

「ろ、”六異将”、ですか……?」

フィーの言葉を聞いたエステルは目を丸くし、エマは戸惑いの表情で呟いた。

「今は説明している時間はないわ。―――永恒。悪いけど疲れている人達を貴方の背に乗せて走ってもらっていいかしら?」

(いいだろう。)

エステルに視線を向けられたサエラブは頷き

「え……」

「何、今の……?」

「これはまさか……」

「あ、頭に誰かの声が響いてきたぞ……!?」

「まさか……その狐か!?」

サエラブの念話を聞いたエマは呆け、フィーは首を傾げ、ある事に気付いたリィンは目を丸くしてサエラブを見つめ、マキアスは驚き、ユーシスは信じられない表情でサエラブを見つめた。



「―――今はそんな事を気にするより脱出が先決だ!疲弊している者はさっさと申し出ろ。時間がもったいないぞ!」

「じゃ、わたし。体力はそんなにない方だし、撤退戦に備えての体力も温存しておきた
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