第33話
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「うふふ、もしかして”星杯騎士団”絡みかしら?フレンお兄さんやアーシアお姉さんの”事情”や”正体”を知っているレンとお兄様のみが知っていい極秘の情報って所かしら?」
フレンの言葉の意味が理解できなかったルークは首を傾げ、レンは小悪魔な笑みを浮かべてフレンを見つめていた。
「ったく、相変わらず鋭い嬢ちゃんだな………―――まあいい。話と言うのは他でもない。―――ヨシュアの事だ。」
「あら。」
「!!まさか行方がわかったのか!?」
フレンの口から出た予想外の人物の名前を聞いたレンは目を丸くし、ルークは血相を変えた。
「いや、ヨシュア本人の事じゃない。―――あいつの”本当の家族”の事だ。」
「ヨシュアの”本当の家族”って……」
「もしかしてヨシュアの血縁者―――親兄弟の誰かが生きていたのかしら?」
「ああ。ヨシュアの姉―――カリン・アストレイを数年前―――例の”教団”による大規模誘拐が始まる少し前にイオンが保護し、自分の”メルカバ”に匿い続けている。」
「へっ!?あ、姉!?しかも数年前!?」
「……どうしてレン達にまでずっと黙って――いえ、そのカリンお姉さんはヨシュアに今まで会いに来なかったのかしら?」
予想外の出来事の連続にルークは驚いた後返す言葉がなく、レンは冷静な様子で真剣な表情で尋ねた。
「カリン自身が望まなかったんだよ。記憶喪失のあいつが幸せに暮らしているのなら、辛い記憶を思い出す”原因”になるかもしれない自分はあいつの前に姿を現すつもりはないって。」
「それは……………」
「……………それじゃあどうして今頃になってレンとお兄様に教えたのかしら?」
フレンの話を聞いたルークは複雑そうな表情で黙り込み、考え込んでいたレンは何故今まで隠していた真実を口にする事を決めた理由を尋ねた。
「イオンの話ではヨシュアの記憶が蘇った今、何とかしてカリンと会わしたいそうだ。多分その内イオン達と接触する事になるだろうし、一応ヨシュアの”今の家族”であるお前達に言っておこうと思ってな。」
「そっか。」
「うふふ、ヨシュアのお姉さんって事は凄い美人さんなのかしら?ヨシュア自身、顔は凄いキレイだし。」
「おい、レン。その言い方だと、まるでヨシュアの取り柄が顔だけしかないみたいじゃねえか。」
レンの言葉が気になったルークは苦笑しながら尋ね
「あら、女の子―――エステルを泣かせて、”家族”のレン達に何の相談もなく逃げるように姿を消したのだから、現在レンの中ではヨシュアは”最低の男”よ。”最低の男”はそんな扱いでいいのよ。」
「ハ、ハハ……(よ、容赦ねえな。ヨシュア、一度失った信頼を取り戻すのは非常
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