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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜動き始めた運命〜後篇
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長さんのアレですけど……」

「ああ、『封じの宝杖』だね。………盟約に従い、指定された方法で厳重に保管させてもらっている。いつでも手渡せると思うよ。」

「おおきに、助かりますわ。。………それより、例のブツ、見せてもらえますか?」

「ああ―――こちらだ。」

そしてケビンとユリア大尉はクーデター事件の最優決戦場であった最深部に向かった。



〜封印区画・最深部〜



「こいつはまた……」

ケビンは最深部にあるバラバラになったトロイメライを見て呆けた。

「七耀教会もさぞかしこれらの扱いには困るだろう。超弩級(ちょうどきゅう)と言ってもいい古代遺物(アーティファクト)だろうからね。」

「………………………………。……ちょいと調べさせてもろてもええですか?」

「もちろんだ。陛下の許可も下りている。どうか我々に知恵を貸していただきたい。」

今まで目にした事もない古代遺物(アーティファクト)の登場に驚いたケビンはユリア大尉の許可をもらった後すぐに調べ始めた。



「こいつが報告書にあった『環の守護者』っちゅうヤツか。カルバードで出土した巨像に雰囲気は似とるが……。うー、動いているところをこの目で確認したかったわ〜。後でアリエッタさんに連絡してどんな風に動いていたのか確認しないとな………それと……」

トロイメライを調べていたケビンはゴスペルを設置した装置に目を付けて近付いた。

「古代ゼムリア文明末期……1200年前の代物やな……。装置としての機能は不明ながら遺跡全体の中枢であるらしい……」

「アーティファクトの解析は現代の技術では不可能らしいな。同じ導力として稼働しながらもオーブメントとは異なる機械体系……。そうラッセル博士が仰っていたよ。」

「『早すぎた女神の贈り物』―――そう教会では定義しとりますわ。それであっちが……」

ユリア大尉の言葉に頷いたケビンは支柱が収納されてある床に近付いた。



「『ゴスペル』っちゅう漆黒のオーブメントが使われた直後……ここにあった巨大な柱が床の中に格納されたそうですな?」

「ああ、ここを含めた四隅にある柱が格納されたそうだ。しかし、2ヶ月近く経つのに、その意味はいまだ掴めていない。」

「封じられた『輝く環』……。そして使われた漆黒の『福音』……。装置が喋った『第二結界』と『デバイスタワー』の起動……。なるほどなー……。微妙にカラクリが見えてきたわ。」

「カラクリが見えた……。そ、それは一体どういう……!?」

今までわからなかった真実がわかったことに驚いたユリア大尉は僅か数分で理解したケビンを見つめて尋ねた。

「いや〜、何ちゅうか直感みたいなモンですけど
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