第45話
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すか?」
「もちろん、私もそれを考えて先ほど試しましたが……駄目なんです。魔力を2人にいくら供給しても私の魔力を受け付けなく、供給できないんです……もしかしたら、魔力の相性の問題があるかもしれません。」
ヨシュアの提案にティアは首を横に振って悲痛そうな表情で答えた。
「そんな……!せっかくミントはエステルさんに会うのをあんなに楽しみにしていたのに……こんな事って……!」
「え……その子があたしに会いたいってどういう事ですか?」
テレサの言葉に驚いたエステルはテレサに尋ねた。
「……エステルさん達が孤児院を去った後この子達が帰って来てアップルパイとハーブティーを出して食べさせていた時、この子が急に昨日来たお客様の名前を聞き、エステルさんが自分のママだと言ってエステルさんに会いたいって言ったんです。」
「あ、あたしがこの子のママ!?」
テレサの説明を聞いたエステルはうなされているミントを見て驚いた。
「ふーん、エステルってこんな大きな子供がいたんだ。もしかしてエステルって人間じゃなくて見かけによらず結構年を取っているの?」
「ハ……!?……ってそんな訳ないでしょ!?あたしは正真正銘16歳の人間だし、子供を産んだ覚えもないわ!」
「エ、エヴリーヌお姉様……さすがにそれは無理がありますよ……」
「やれやれ……」
エヴリーヌのとんでもない発言にエステルは驚いた後、顔を真っ赤にして否定した。エヴリーヌの発言にプリネは苦笑し、リフィアは溜息をついた。
「(………もしかして……)あの、エステルさん。この子にあなたの魔力を供給してあげてくれませんか?」
エステルが騒いでいる中、ティアはある事を思い付きエステルに頼んだ。
「へ?……わかった、やってみるわ。………………………」
ティアに言われ目を丸くしたエステルはすぐに表情を引き締め、ミントに近付きミントに自分の魔力を供給した。
「………ハァ………ハァ………………スゥ……スゥ……マ……マ……」
すると今までうなされていたのが嘘のようにミントは規則正しい寝息をし始めた。
「嘘……!?魔力が供給できた!?」
「……………やはり………」
自分より高度な術者であるティアに出来なかった事が自分に出来た事にエステルは驚き、ティアは一人納得した。
「ミントさんにとってエステルさんの魔力が相性がよかったのでしょうね。おそらくミントさんは孤児院のどこかに漂っていたエステルさんの僅かな魔力を感じて本能的にエステルさんに会いたがったのでしょうね……なぜ、エステルさんを母と感じたのはわかりませんが……」
「あたしの魔力が………」
ティアの説明を聞いたエステ
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