第43話
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「ゲッ……」
「うるせえヤツが来やがったな……」
レイスとロッコは青年の顔を見て面倒くさそうな表情をした。
「お前たちは懲りもせず、また騒動を起こしたりして……。いい年して恥ずかしいとは思わないのか!」
「う、うるせぇ!てめぇの知ったことかよ!」
「市長の腰巾着が……」
青年の言葉にロッコ達は忌々しそうな表情で青年を睨んだ。
「なんだと……」
「……おや、呼んだかね?」
ロッコ達の挑発する言葉に怒りで答えようとした青年の言葉を中断するように、身なりのいい男性がやって来た。
「ダ、ダルモア!?」
「ちっ……」
男性の顔を見たロッコ達は舌打ちをして、さらに面倒くそうな表情をした。
「(だ、誰なのかな……。すごく威厳ありそうな人だけど。)」
「(ルーアン市長のダルモア氏です。お若い方は、秘書をされているギルバードさんといったかしら……)」
一方男性の事がわらかないエステルにクロ―ゼは小声で囁いた。
(ほう。あれがルーアンの市長か……)
(……リフィアお姉様はご存じでなかったのですか?)
(いや、会った事もない。余が会った事のある市長はメイベル殿を除いてロレントのクラウス市長ぐらいだ。)
メンフィルが異世界に進出してさまざまな公式の場でリウイやペテレーネ、ファーミシルスと共に顔を出しているリフィアにプリネはルーアン市長――ダルモアの事を小声で尋ねたが、リフィアは首を横に振って小声で返した。
「このルーアンは自由と伝統の街だ。君たちの服装や言動についてとやかく文句を言うつもりはない。しかし他人に、しかも旅行者に迷惑をかけるというなら話は別だ。」
「けっ、うるせえや。この貴族崩れの金満市長が。てめえに説教される覚えはねえ。」
諭すように答えるダルモアにディンはダルモアを睨んで荒い口調で答えた。
「ぶ、無礼な口を利くんじゃない!いい加減にしないと、また遊撃士協会に通報するぞ!?」
「フン……何かというと遊撃士かよ。ちったあ自分の力で何とかするつもりはないわけ?」
「たとえ通報されたとしても奴らが来るまで時間はある……。とりあえず、ひと暴れしてからトンズラしたっていいんだぜぇ。」
青年――ギルバートの言葉にレイスは鼻をならし、ロッコは腰に差しているナイフを抜いて答えた。
「悪いんだけど……。通報するまでもなくすでにここに居たりして。」
「「「な、なにぃ?」」」
しかしエステルの言葉に驚いた3人はエステルの方に向いた。
「はあ〜、この期に及んでこの紋章に気付かないなんてね。あんた達、目が悪いんじゃない?」
驚いているロ
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