第29話
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ゃないけど……。それでもあたし、より大きな力を使いこなせるようになってみたい。だから……」
「エステルちゃん……。……うん、確かにそうだね。クルツ先輩。私も新型、使わせてください!」
「それじゃあレンも新型をお願いするわ。後々の事を考えたら、そっちの方が役に立つでしょうし。」
やがて二人もそれぞれ新型のオーブメントを使う事に決めた。
「いいだろう。それでは受け取ってくれ。あと、これを渡しておこう。」
エステル達の返事を聞いたクルツはそれぞれに新型の戦術オーブメントを渡し、各属性のセピスも初級のクオーツが作れる数を渡した。
「それだけあれば基本的なクオーツは揃うだろう。演習に行く前に、そこの工房でロベルト君に合成してもらうといい。新しい結晶回路と導力魔法のリストはブレイサー手帳に追加しておいた。工房に行くときは自分たちで確認しておくように。」
「うん、了解です。」
「さらに……。今日の演習は長丁場になるはずだ。いざという時に備えて、食料も用意した方がいいだろう」
「うーん、食料ですか……。それはフィリスさんにお願いすればOKですよね?」
「ああ、そうだな。ロベルト君とフィリス管理人……2人に相談して準備を整えるように。………それでは自分は宿舎の出口で待っている。準備が終わったら来てくれ。」
アネラスに尋ねられ、答えたクルツは立ち上がって先に外に出て行った。
「それじゃあ、エステルちゃん、レンちゃん。早速、演習の準備を始めようか。」
「うん、フィリスさんとロベルトさんの所に行って話を聞いてみなくちゃね。」
「そうね。」
そしてエステル達は管理人から携帯食料を貰った後、オーブメントの調整をする整備士の所でクオーツを順番に合成し、レンの番になった。
「後はレンちゃん、君だけだよ。」
「はーい。ちなみにだけど、スロットの強化も勿論できるのよね?」
「ああ。」
「レン?そんなにセピスは残っていないわよ?」
レンの提案を聞いたエステルは首を傾げて尋ねた。
「うふふ、レンは”さっきクルツお兄さんからもらったセピスを使う”だなんて一言も言っていないわよ。」
するとその時レンは荷物の中から多くの各属性のセピスが入った袋を取り出して整備士の前に置いた。
「へっ!?」
「レ、レンちゃん!?一体どこでそんなにもたくさんのセピスを手に入れたの!?」
「ティータや博士から戦術オーブメントはいつか進化する可能性は非常に高く、その際前の戦術オーブメントとの互換性がなくなる可能性も非常に高いって話を聞いていてね……その時に備えて今までの戦いで手に入
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