第42話
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「えへへ、ちょっと照れちゃうな。」
念話の事を理解したクロ―ゼはエステルを尊敬の眼差しで見て、見られたエステルは照れた。
「エステル……自慢する気持ちはわからないでもないけど、プリネ達の事を忘れていない?」
「あ……いっけない!みんな、出て来て早々で悪いんだけど一端戻って!」
(はいはい。)
(……用もなく我を呼ぶでないぞ。)
「わかりました。」
パズモ達はそれぞれまた、光の玉となってエステルの身体に入った。
「じゃ、プリネ達を迎えに行きますか。」
「そうだね。クロ―ゼさんもよかったら途中まで送るよ。」
「ありがとうございます。あの……ルーアンのギルドでしたら私、何回か行った事があります。よかったら案内しましょうか?」
「わ、いいの?すごく助かっちゃうけど。」
「君の方は大丈夫?すぐに学園に戻らなくて。」
クロ―ゼの申し出にエステルは喜び、ヨシュアは確認した。
「はい。今日一日は外出許可を貰っていますから。夜までに戻れば大丈夫です。」
「それじゃ決まりね♪じゃあ、まずはプリネ達と合流しましょうか!」
「?さっきから気になっていたんですが、エステルさんとヨシュアさんのお二人で旅をしていたのではいないのですか?」
エステルの言葉に疑問を持ったクロ―ゼは尋ねた。
「うん。ちょっと事情があってね。メンフィルの貴族の人達と旅をしているんだ!」
「メン……フィル……の……貴族の方……ですか。どうしてエステルさん達と?」
エステル達の同行者の身分を知ったクロ―ゼは一瞬固まった後、気を取り直して尋ねた。
「それは歩きながら話すわ。」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。プリネ達は”闇夜の眷属”で貴族だけど僕達と比べて見た目も変わりない人達だし、3人共気さくな人達だからクロ―ゼさんも彼女達とすぐ打解けれるよ。」
緊張しているように見えるクロ―ゼにヨシュアは微笑しながら答えた。そしてクロ―ゼを加えたエステル達は途中でその場からいなくなったクラムから謝罪を受けた後、マノリア村の宿酒場に向かった。
〜マノリア村宿酒場・白の木蓮亭〜
「おまたせ、3人共。結構待たせちゃったかしら?」
「いいえ、大丈夫ですよ。今、食後の休憩をしていたところでしたから。」
「ん……人が増えてるね。誰?」
エヴリーヌはクロ―ゼを見て尋ねた。
「ジェニス王立学園に通うクロ―ゼ・リンツと申します。エステルさん達とは縁あってルーアンの案内をする事にしました。」
「プリネ・ルーハンスです。将来就く仕事のためにエステルさん達といっしょに旅をしています。よろしくお願い
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