第40話
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イチリ達がいたから、そ奴の正体がわかっただけだ。)
「そうなんだ……じゃあ、あなたはパズモと同じ、妖精なんだ!……でも同じ妖精なのにパズモとは全然違うわね……?念話を使わずあたしとこうやって話せるし、見た目もあたし達と変わりないじゃない。」
「私達ユイチリは木々の願いによって生まれ、同じ森に住むなじみ深い種族であるエルフを元に形成していますから……あれ?私の事、怖くないんですか?」
「?どうして、あなたを怖がるの?」
「だって、私の姿はあなた達人間とは姿が違いますし。特にここは異世界ですから、私の姿を見慣れてないあなた達が私を見て魔物といっしょの扱いをすると思ってたんです……」
「あ、あのね〜!どこをどう見たらあなたが魔獣に見えるのよ!?それにパズモと契約しているあたしがあなたを怖がるわけないでしょ!?」
女性の答えにエステルは呆れて溜息をついた。
「あの……さっきから気になっていたんですが、そこにいる幻獣の主はあなたなのですか?」
(勘違いするな。我は力を貸してやっているだけだ。人間に従う犬に成り下がった覚えはない!)
「ひっ!す、すみません!」
怒ったように聞こえたサエラブの念話に女性は怖がった後、謝罪した。
「エステル――!どこにいるんだい!?」
そこにエステルを追って来たヨシュア達の声がした。
「あ、ヨシュア達も追いついてきたんだ。……お――い!あたしはここだよ、ヨシュア!」
「……エステルさんの声があちらからしました。急ぎましょう!」
自分を呼ぶ声に答えるかのようにエステルは大きな声で呼び返した。するとエステル達を見つけたヨシュア達も森の中から姿を現した。
「エステル!無事だったんだね!一人で向かったから、心配したよ……」
「もう、ヨシュアったら心配性ね〜……サエラブもいるんだからあたしが魔獣ごときにやられる訳ないでしょ?」
エステルの無事な姿を見て安堵の溜息をついたヨシュアにエステルは苦笑しながら答えた。
「あ、あなた達は!」
一方リフィアとエヴリーヌの姿を見て、女性は驚いて声を出した。
「あれ?そいつ、どっかで見たような……?」
「む?確かに余もそこのユイチリに見覚えがあるぞ。……ユイドラの時のユイチリ達は双子だったから違うな。……そこのユイチリ、お前の名は?」
女性を見てエヴリーヌは見覚えのある顔に首を傾げ、リフィアも頷いた後少しの間考えたが思い出せず、女性に尋ねた。
「テトリです!邪龍との戦いにいっしょに戦った仲なのに、忘れるなんて酷いです!……うう、ご主人様が私を忘れた事といい、私って影が薄いんでしょうか……」
女性――テトリはリフィア達
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