第39話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「いやいや、こちらも嬢ちゃん達のおかげで本当に助かった。ありがとう。」
「メンフィルとリベールは盟友だからな。困った時は手を取り合うのが当たり前だ。」
隊長のお礼の言葉にリフィアが答えた。
「ハハ、それは心強い。自分達も精強なメンフィル軍に負けないよう、より一層訓練を励まないとな……自分達は、念のため周辺をパトロールするつもりだ。君たちは中に入ってゆっくりと休んでくれ。」
「ああ、気をつけろよ。」
アガットがそう言うと、隊長と副長はパトロールを始めた。
「さてと、寝直すとするか。もう危険は去ったはずだ。お前らも大人しく寝ておきな。」
そしてエステル達に言いたい事だけ言ったアガットは関所の中へ入って行った。
「ど、どうなってんの?あの口の悪いヤツがあたしたちを誉めるなんて。」
アガットに遠回しに褒められたことにエステルは意外そうな表情で呟いた。
「少しは、僕たちの実力を認めてくれたのかもしれないね。思ったよりも真っ直ぐな人なんじゃないかな?」
「ええ、私も少しだけ行動を共にしましたが決して悪い方ではありませんよ。」
「うーん……とてもそうは思えないんだけど。……まあ、たしかにデカイ口を叩くだけはあるわね。」
ヨシュアとプリネの言葉にエステルはある程度納得した。
「そんなことより寝直すぞ。明日の峠越えに響かせる訳にもいかないしな。」
「賛成〜……早く寝よう?」
リフィアとエヴリーヌの意見に頷いたエステル達は関所に入って寝直した。
翌日起床したエステル達は関所の兵士達に一晩泊めてもらったことに感謝の言葉を述べて、すでに関所から去ったアガットを追うかのようにルーアン地方に足を踏み入れた……
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ