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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第39話
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ガットが重剣で飛び掛かった狼を一刀両断した。

「す、凄い……!」

「噂以上の破壊力だね。」

「ほう、中々の実力だな。」

「ん。まあ、お兄ちゃんほどじゃないけど。」

「お、お姉様……さすがにお父様と比べるのはちょっと……」

アガットの実力にエステルやヨシュア、リフィアは感心したが、エヴリーヌはリウイと比べたのでプリネは苦笑して比較対象が違いすぎることを言った。

そして仲間を斬り伏せたアガットに標的を変えた狼の群れはアガットを包囲した。

「ハッ、包囲するつもりかよ。犬ッコロのくせにわりと知恵が働くじゃねえか。」

自分を包囲した狼の群れにアガットは不敵に笑った。

「……加勢するわよっ!」

そこにエステルとヨシュアが飛び込み、アガットの背中を守るような戦闘配置に付き、武器を構えた。



「コラ、引っ込んでろ!」

「ふ〜んだ。あたしたちの勝手だもんね。」

「邪魔にならないように手伝わせてもらいますから。」

エステル達を見て怒鳴ったアガットだったが、2人は気にせず答えた。

「お姉様方!私達も援護を……!?」

狼の群れに飛び込んだエステル達を見て即座にレイピアを鞘から抜き、リフィアやエヴリーヌにエステル達の援護を呼びかけようとしたプリネだったが敵意をほかの場所から感じて口を閉ざした。

「プリネも気付いたか。………どうやら向こうの襲撃は囮で、こちらの襲撃が本命だったようだな。」

「……だね。犬のクセに頭がいいようだね。………いい加減出てきたら!エヴリーヌは見下されるのがムカツクの………!」

いつの間にか弓を出したエヴリーヌが放った矢は崖の一部を破壊すると、狼の群れが崖から降りて来て、リフィア達を囲んで攻撃する態勢になって唸り声をあげた。

「「「「「「「「グルルルルル………」」」」」」」」」

「ほう……よりにもよって余達に目をつけたか………余が直々に相手にすることを光栄に思うがいい。」

「自分達からエヴリーヌ達に向かって来たんだから、跡形………残さなくていいよね………ウッフフフ♪」

自分達にも戦う相手がいるとわかったリフィアは不敵に笑い、エヴリーヌは凶悪な表情で笑った。

「チッ、どいつもこいつも………勝手にしやがれ。ヒヨッコ共!せいぜい、俺の『重剣』に巻き込まれないよう注意しとけよ!」

「来ます……!」

プリネの警告に答えるかのように狼の群れはそれぞれの目標に向かって襲いかかった!



襲いかかった狼の群れは普通の魔獣よりは知恵が廻り、身も軽く強かったが正遊撃士の中でも実力が高いアガット、これまでの経験で着実に強くなっているエステルとヨシュア、

世界を
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