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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第38話
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まってやがる?シェラザードはどうしたんだ?それにどうして小娘共がオッサンの子供達といっしょにいるんだ?」

副長が出て行くのを見届けたアガットは疑問に思っていたことを早速エステル達にぶっきらぼうな態度で尋ねた。

「シェラさんはロレント地方に帰りました。プリネ達は僕達がメンフィルの方達に依頼で指名されているので共に旅をしているんです。今は僕たち5人で旅をしています。」

「正遊撃士を目指して王国各地を回ろうと思ってるの。修行を兼ねて自分の足だけでね。」

「正遊撃士?歩いて王国一周だぁ?ずいぶんと呑気なガキどもだな。」

エステルの答えにアガットは呆れた口調で言った。

「あ、あんですってー!?」

アガットの言い方にエステルは怒って叫んだ。



「お前らみたいなガキが簡単に正遊撃士になれるわけねぇだろ。常識で考えろよ、常識で。しかもメンフィルの大貴族とやらはお前達を指名したのかよ。お前達みたいなヒヨッコに依頼するなんて、貴族の考えていることは理解できねぇな……」

「こ、これでもあたしたち空賊逮捕で活躍したんだから!推薦状だって貰っているし、子供扱いするのやめてよねっ!それにあんたも遊撃士の一人なら依頼者の事を悪く言わないでよ!」

「フン、依頼者をどう思うかは俺の勝手だ。……それと空賊の件はルグラン爺さんから聞いたぜ。それじゃあ聞くが……仮にお前らしかいなかったらその事件、解決できたと思うか?シェラザードの手やそこのメンフィルの貴族共の手を借りずにお前たち自身の力だけでだぞ?」

「そ、それは……」

「……難しかったと思います。」

アガットに反論したエステルだったが、正論を返されエステルとヨシュアは口ごもった。



「ま、当然だろうな。お前たちは新米で、しかもガキだ。力もなけりゃ、経験も足らねえ。とっさの判断も出来ねえはずだ。それを忘れて浮かれてるといつか必ず足元をすくわれるぞ。」

「う、浮かれてなんかないもん。あんたの方こそ、こんな時間に峠越えなんて危なっかしいことしちゃってさ。人のこと言えないんじゃないの?」

アガットの忠告にエステルは言い返した。

「アホ、鍛え方が違うんだよ。それに俺の方は仕事だ。物見遊山の旅と一緒にすんな。」

「仕事?遊撃士協会のですか?」

アガットの答えが気になったヨシュアは尋ねた。

「ああ、お前らのオヤジに強引に押し付けられた……」

「え……?」

「父さんが押し付けた?」

「……………………………………さてと、明日は早いし、とっとと休ませてもらうぜ。お前らも喋ってないで寝ろや。」

ヨシュアの疑問に思わず答えようとしたアガットだったが、エステルとヨシュアを見て口を
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