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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第24話
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せ、あまつさえアルバレア公爵家にとって重要な収入源であるケルディック地方を取り上げる形になってしまって、私やプリネ姫個人としては申し訳ないと思っております。」
重々しい様子を纏って頭を下げたルーファスの言葉を聞いたツーヤは静かな表情で答え
「いえ、お二人が気に病む必要はございません。本来ならアルバレア公爵家が取り潰しになってもおかしくない出来事なのに、内密に穏便ですませていただいたのですから。今アルバレア公爵家がこうして無事でクロイツェン州を治めていられるのも貴女達―――メンフィル帝国の寛容さのお蔭です。」
「……………」
対するルーファスも静かな表情で謙遜した様子で答え、ユーシスは目を伏せて黙り込んでいた。
「先月の件にて父上もメンフィル帝国に手を出せばどうなるのか思い知っているでしょうから、どうか安心して”特別実習”に取り組んでください。」
「……わかりました。お言葉に甘えて、そうさせて頂きます。」
「―――そしてそちらはレーグニッツ知事のご子息だな?」
ツーヤとの会話を終えたルーファスはマキアスを見つめ
「!……ええ。ご存知でしたか。」
見つめられたマキアスは驚いた後静かな表情で頷いた。
「最近、帝都の公式行事などで何度か顔を合わせていてね。立場の違いはあるが……色々と助言をしてもらっている。これも何かの縁だろう。今後とも弟をよろしく頼むよ。」
「そ、それは………その、前向きに検討させて頂きます。」
「フフ、結構。そちらの可憐な諸君もよしなに。さぞ、弟の学院生活に潤いを与えてくれているのだろうな。」
「きょ、恐縮です。」
「それほどでも。」
「……兄上。俺のことはいいでしょう。それよりも……まさか宿泊場所というのは……」
クラスメイト達に挨拶する様子のルーファスを見たユーシスは呆れた後真剣な表情でルーファスを見つめた。
「フフ、愚問だな。我らの実家たる公爵家城館に決まっているだろう?」
「そ、それは……」
ルーファスの予想通りの答えを聞いたユーシスは複雑そうな表情をしたが
「―――と言いたい所だが、好きにせよとの父上の言葉だ。街のホテルに部屋を用意させた。その方が”実習”とやらに心置きなく集中できるだろう?」
「……ふう……ええ、正直助かります。」
ルーファスの答えを聞き、安堵の溜息を吐いた。
(……?)
(何かあるみたいですね……)
(……………)
実家に泊まらない事に安堵している様子のユーシスを見たリィンは不思議そうな表情をし、エマは小声で呟き、マキアスは真剣な表情で見つめた。
「さて―――短い間だったが楽しい時間もそ
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