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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第24話
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のユーシスさんが慌てるなんて、珍しいですよね。)
(信じられない……この傲岸不遜な男が。)
その様子を見たフィーとツーヤは目を丸くし、マキアスは信じられない表情で見つめていた。
「さて、立ち話もなんだ。このまま諸君の宿泊場所まで案内させてもらおうか。」
「!兄上……まさか?」
「フフ、外に車を停めてある。改めて―――ようこそ翡翠の公都”バリアハート”へ。歓迎させてもらうよ、士官学院”Z組”の諸君。」
そしてリィン達はルーファスの好意によって宿泊場所までリムジン車で送られる事となった。
〜車内〜
「なるほど……今回の実習の課題を。」
ルーファスから説明を受けたリィンは頷き
「ああ、父の代理として私の方で一通り取り揃えた。まずは受け取りたまえ。」
ルーファスはリィンに実習内容が書かれてある封筒を手渡した。
「―――確かに。」
「しかしこれも女神の巡り合わせというものか。シュバルツァー卿のご子息が私の弟の級友となるとはな。」
「……?」
「父をご存知なのですか?」
ルーファスの話を聞いたユーシスは不思議そうな表情をし、リィンは目を丸くして尋ねた。
「―――メンフィル帝国領ユミルの領主、テオ・シュバルツァー男爵。その昔、ユミルがまだ帝国領だった頃帝都近郊で開かれた鷹狩りでご一緒させてもらった。その折に、狩りの作法や心構えを一通り教わってね。もう10年前になるか……今も壮健でいらっしゃるのか?」
「はは……はい。相変わらずの狩り道楽ですが。」
「フフ、それは重畳。―――そちらはかの”蒼黒の薔薇”の異名で世を轟かせているルクセンベール卿ですな?」
リィンの話を聞いて笑顔で頷いたルーファスはツーヤに視線を向け
「―――ご挨拶が送れ、申し訳ございません。メンフィル帝国プリネ皇女付き専属侍女長兼親衛隊隊長ツーヤ・ルクセンベールと申します。」
視線を向けられたツーヤは会釈をした。
「ハハ、私如きにそんな丁寧な挨拶はいりません。もし身分の事を気にしておられるのなら、爵位の事を考えれば当主でもない私と比べれば”伯爵”の爵位を既に承っているルクセンベール卿の方が上ですよ。」
ツーヤに会釈をされたルーファスは苦笑しながら答えた。
「……お心遣い、感謝いたします。」
「……先月のケルディックの件は本当に申し訳ないと今でも思っています。父上の暴走を知っていれば、止めていたものを……私があの件を知ったのは事が起こってからでしたので……」
「……その件はもう気にならないで下さい。私やプリネ姫自身は気にしておりませんし、それにこちらとしても兵達を貴国の領に侵入さ
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