第36話
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の感謝はありがたく受け取っておこう。」
「私もリフィアお姉様と同じです。私も今回の事件に関われたことによって貴重な経験を得られました。メイベル様とも出会えてよかったです。」
「屋敷で出たお菓子結構美味しかったよ。ありがとう。」
「フフ……お気遣いありがとうございます。」
リフィア達から逆に感謝の言葉を貰ったメイベルは上品に笑って答えた。
「リフィアお姉様、アレは渡さなくていいのですか?」
「おお!すっかり忘れていた!……メイベル殿、よければこれを使ってくれ。」
「?これは?」
プリネに促されリフィアは懐から手紙を出し、それをメイベルに手渡した。手渡されたメイベルは首を傾げて尋ねた。
「その手紙はリウイに会えるように書いた余とプリネの紹介状だ。メイベル殿――新しいボースの市長殿と今のボースの現状が書いてある。今後のボースの経済のためにも役立ててくれて構わん。」
「えっ……そのような重要な手紙を貰ってもよろしいのですか!?」
リフィアから聞いた手紙の効果にメイベルは驚いて聞き返した。
「構いません。ただ、それはあくまでお父様と会えるようにする紹介状なので、メンフィルとさらなる取引ができるかはメイベル様の腕によります。」
「うむ。双方にとってよい取引をメイベル殿がリウイに提案するのを期待しているぞ。」
「ええ、それはもちろん私も同じ思いです。それに父が死去してからリウイ陛下に市長としてお会いしてなかったので、私にとってもちょうどいい機会です。殿下達の期待を裏切らないためにもこの紹介状は大切に使わせていただきます。………それでは皆さん、ご機嫌よう。何かあったらまたお願いします。」
「……失礼いたします。」
エステル達に会釈をしたメイベルとリラはギルドから去って行った。
「うーん、何だかものすごく感謝されちゃったわね。」
市長であるメイベルに多大な感謝をうけたエステルは照れながら答えた。
「あれ以上事件が長引いていたらリフィア達のお陰で航空制限が緩くなったとはいえ、流通を元通りにするのは難しくなっただろうからね。市長さんが喜ぶのも当然かもしれないな。」
「えへへ、何だか嬉しいな。あたしたちが頑張ったことでみんなのお役に立てたんだったら遊撃士冥利に尽きるってもんよね♪」
「フフ、ナマ言っちゃって。でも、確かにあんたたちももう新人とは言えないわね。正直、今回は色々驚かされたわ。」
「えへへ、そっかな?」
喜んでいるエステルにシェラザードは嬉しそうにエステル達が予想以上に活躍したことを褒めた。
その後エステル達はルグランからメイベルからの多めの報酬を受け取った後、さらにはボース支
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