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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第34話
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ットは怖がって後ずさりをし、キールは悲壮な表情をした。その時気絶していたドルンが目を覚ました。

「……うーん……………あいたた……どうなってやがる。身体のあちこちが痛ぇぞ……なんで俺……導力砲なんざ持ってるんだ?…………はて?」

目を覚ましたドルンは壊れた導力砲を見て、首を傾げた。

「兄貴?」

「ドルン兄?」

理解できないことを言う兄にキールとジョゼットは不思議そうな表情でドルンを見た。

「おお、ジョゼット!ロレントから帰ってきたのか?こんな早く帰ってきたって事は、やっぱ上手くいかなかったんだな。」

「ふぇっ……?」

一方状況を理解していないドルンはジョゼットを見ると笑いだした。笑い出したドルンにジョゼットは驚いた。

「がっはっは、ごまかすな。まあ、これに懲りたら荒事は俺たちに任せておけよ。ちまちました稼ぎだが、なあに、気長にやりゃあいい。」

「ド、ドルン兄、何言ってるの?」

「あ、兄貴、しっかりしろよ。ジョゼットはとっくにロレントから戻ってきただろう。定期船を襲った直後に俺が迎えに行ったじゃないか?」

戦闘前と明らかに様子が変で、昔の事を言いだしたドルンに2人は焦り、笑っているドルンにキールが説明した。



「はあ?定期船を襲うだとぉ?なに夢みたいな話をしてやがる。そんな危ない橋、渡れるわけないだろうが。」

「………………………………」

「………………………………」

以前と言っていることが全然違うドルンに兄妹達は口が開いたまま言葉が出なかった。

(何言ってんの、コイツ?)

(うん……言い逃れじゃなさそうだけど……)

(……傀儡の術が解けて正気に戻ったか……)

一方エステルも訳がわからずヨシュアに聞いたが、ヨシュアもわからなかった。ドルンの状況をわかっていたサエラブは納得した。

「さっきから気になっていたんだが、この奇妙な連中は何者なんだよ?まさか新入りじゃねえだろうな?」

そしてドルンはエステル達を見て、キール達に尋ねた。

「残念ながら違うわね。あたしたちは遊撃士協会の者よ。」

「はあ!?な、何でこんな所に遊撃士がいやがるんだ!?」

シェラザードの言葉に驚いたドルンは大きな声で叫び、信じられない表情をした。

「ダメだこりゃ……ホントに忘れてるみたいね。」

「ハッハッハッ。面白い展開になってきたねぇ。」

ドルンの様子にエステルは呆れて溜息をつき、オリビエは楽しそうに笑った。



「忘れていようといまいと、逮捕することに変わりないわ。定期船強奪、人質監禁、身代金要求など諸々の容疑でね。」

「定期船強奪……人質監禁、身代金要
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