第33話
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」
オリビエの言葉に首を傾げたエステルにヨシュアは説明した。
「ああ、前にアルバ教授が言ってた……」
ヨシュアの説明を聞いてエステルは以前護衛したことがある歴史学者の説明を思い出した。
「あら?エステルさん、アルバ教授を知っているんですか?」
「うん、前に『翡翠の塔』まで行った時、たまたま護衛もなしに一人で調べているのを見つけて街まで護衛したんだ。でも、なんでプリネが知っているの?」
エステルはなぜ、プリネがアルバ教授を知っているのか疑問に思って聞いた。
「エステルさん達と同じ理由ですよ。エステルさん達がラヴィンヌ村に行っている間に、私達はヴァレリア湖へ行ったのですがリフィアお姉様が『琥珀の塔』に興味を示されて、探索をしたんですがその時にお会いして街道まで送ったのです。」
「そうなんだ……っていうか相変わらずね〜。あの教授は……」
護衛をつけずに魔獣がいる危険な遺跡に一人で調査していたアルバ教授にエステルは溜息をついた。
「…………エステル、余の直感になるんだが奴とは関わり合いにならないほうがいい。」
「ほえ?なんで??」
リフィアの忠告が理解できずエステルは首を傾げた。
「………なんとなくなんだが、奴は何かとんでもない謀を考えている気がするのだ。」
「……リフィアの言う通りだよ。あいつ、雰囲気がパイモンに似ていた気がするもん。」
「パイモンって誰??」
リフィアやエヴリーヌの言葉に首を傾げた後、エヴリーヌが口にした知らない名前にエステルは聞いた。
「エヴリーヌと同じ『深凌の楔魔』の”魔神”だけど、今のエヴリーヌはあいつ、信用できない。リウイお兄ちゃんを人間達を怖がらせる魔王にしようと考えてたし。」
「ああ、あの不忠義者は余をも謀ろうとしていたからな……。プリネ、お前はどうだ?」
「……そうですね。あの方、隠してはいましたけど私達を後ろから探るような視線で見ていたのには気付いていました。……あの舐め回すような視線で見られた時、正直嫌な気分でした。」
「えっと……なんかその言い方だとアルバ教授が凄い悪者みたいな言い方なんだけど……?」
リフィア達の言葉にエステルは理解できず聞き返した。
「端的に言えば、そうなるな。」
「アルバ教授が?まっさか〜。リフィア達の気にしすぎだよ!」
「………………」
リフィアの言葉にエステルは笑い飛ばして否定したが、ヨシュアは真剣な表情で聞いていた。
「……まあ、余達の気のせいかもしれぬ。今のは心に止めておくぐらいにしておいてくれ。」
「はいはい。それより早く人質達の監禁部屋を探そう!」
そしてエステル達は監禁部屋を探し
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