第33話
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ルは霧が深い外を見て、納得した。
「それと、大型船は侵入できない高低差の激しい入り組んだ地形……。シェラさんの推測、どうやら当たってたみたいですね。」
「ま、せっかくの推測もあまり役に立たなかったけどね。」
ヨシュアの言葉にシェラザードは溜息をついた。
「そういえば、プリネ達を置いてきちゃってよかったの、エヴリーヌ?」
空賊艇に侵入する際、あまり大人数だとばれる恐れがあったのでプリネやリフィアはその場で残り、エヴリーヌだけをエステル達に同行させたことを思い出したエステルは尋ねた。
「大丈夫。今連れてくるから。」
そう言ったエヴリーヌは転移して、プリネ達と共に再び転移して戻って来た。
「え!」
「なっ……」
「ほう。」
エヴリーヌがその場で消えた後、一瞬でプリネ達を連れて来たことにエステル達は驚いた。
「こういうことだ!だから、後で追いつくと余も言ったであろう?」
驚いているエステル達にリフィアは胸をはって答えた。
「ちょっ……今の何!?」
驚きがまだなくなっていないエステルはプリネ達に詰め寄って聞いた。
「フフ……時間もありませんから、簡単に説明しますね。」
そしてプリネは驚いているエステル達に簡単に転移魔術の事を説明した。
「ふえ〜……魔術ってそんなこともできるんだ!」
「魔術はどんな場面でも役に立って、本当に万能性があるね……」
「師匠から転移魔術のことも知識として教えてもらったけど、実際にこうして見てみると驚きを隠せないわ……」
転移魔術の説明を聞き魔術が使えないヨシュアはもちろん、魔術が使えるエステルやシェラザードも驚きを隠せなかった。
「ほほう……これはボクも本気で魔術習得を考えようかな♪」
「ハァ?なんでアンタがそんなことを?」
オリビエの言葉に疑問を持ったエステルは聞いた。
「そんなの決まっているじゃないか♪その転移魔術ができればいつでも、ヨシュア君やシェラ君、可愛い女の子達の傍にいけるんだよ♪」
「……そんなことだろうと思いました。」
「あ、アンタってやつは……」
「あはは………」
「まさか、転移魔術をそのようなくだらないことに使うことを考える輩がいるとは……」
「……言っとくけど、エヴリーヌは教えないよ。」
冗談か本気かわからないオリビエの答えにヨシュアやエステルは呆れて白い目で見て、プリネは苦笑し、リフィアは呆れて溜息をつき、エヴリーヌは冷ややかな視線でオリビエを見た。
「ハァ……さてと……あまりグズグズできないわ。空賊たちを制圧しつつ、監禁されている人質の安全を確保するわよ。もち
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