第31話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
子は悪い子じゃないって感じるのよね……」
答えたエステルは水竜の頭を優しく撫でた。エステルに撫でられた水竜は気持ちよさそうに甘えるような鳴声を出した。
「ク―♪」
「ふふ、ここが気持ちいいのね……よしよし……」
少しの間エステルは水竜を撫でて遊んだ。そしてしばらくするとヨシュアは口を開いた。
「……エステル、名残惜しいとは思うけど。」
「うん、わかってる。ゴメンね、あたし達はもう行かないとダメなんだ。いつかまた会いに来るから、その時はいっぱい遊んで上げるね!だからそれまで、良い子にして大人しく待っているのよ?」
エステルの言葉を理解した水竜は名残惜しそうにエステルを見た後、エステルから離れて、静かに湖の底に潜った。
「……さて、シェラ姉達のところに行こう、ヨシュア。」
水竜が潜った場所を見続けたエステルはヨシュアに宿に戻るよう、促した。
「それはいいけど、さっきの水竜をシェラさん達にどう説明しようか?」
「見たまんまのことを伝えればいいじゃない。少なくとも人を襲うような子じゃないでしょ。」
「……そうだね。じゃあ、行こうか。」
「うん!」
そしてエステル達は宿に戻って行った。
「……………………………………」
水竜とのやりとりをラヴィンヌ山道からエステルを観察していた狐らしき生物が見ていたことには気付かずに……
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ