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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第22話
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マキアスが怒鳴ってサラ教官を睨み

「……茶番だな。こんな班分けは認めない。再検討をしてもらおうか。」

ユーシスは不愉快そうな表情で首を横に振ってサラ教官を睨んだ。



「うーん、あたし的にはこれがベストなんだけどな。特に君は故郷ってことでA班からは外せないのよね〜。」

「っ……!」

サラ教官の説明を聞いたユーシスは舌打ちをし

「だったら僕を外せばいいでしょう!誰かさんの故郷に行く事を比べると、元帝国領の他国の土地に行った方が色々と勉強になって遥かにマシだ!”翡翠の公都”………貴族主義に凝り固まった連中の巣窟っていう話じゃないですか!?」

マキアスは怒りの表情で反論した。



「確かにそう言えるかもね。――だからこそ君をA班に入れてるんじゃない。」

「!…………………」

しかしサラ教官の説明からユーシスとの険悪さや上流階級を嫌悪する自分の性格をなんとかしろという事を遠回しに言われた事に気付き、目を細めてサラ教官を睨んだ。



「ま、あたしは軍人じゃないし命令が絶対だなんて言わない。ただ、Z組の担任として君達を適切に導く使命がある。それに異議があるなら、いいわ。―――二人がかりでもいいから力ずくで言う事を聞かせてみる?」

マキアスの反論を聞いたサラ教官は静かな表情で答えた後腕を組んで笑顔で二人を見つめ

「っ……!」

「……面白い。」

見つめられたマキアスは息を呑み、ユーシスは不敵な笑みを浮かべた後互いの顔を見て頷いた後サラ教官の前へと近づき

「おい、二人とも……」

「や、止めようよ……」

二人の行動を見たリィンとエリオットはそれぞれ制止の言葉を言ったが二人は耳に貸さずサラ教官の前に出た。



「フフ、そこまで言われたら男の子なら引き下がれないか。そういうのは嫌いじゃないわ――――」

自分の前に来た二人をサラ教官は口元に笑みを浮かべて見つめた後強化ブレードと導力銃を取り出して構え

「あーあ。あの二人はご愁傷だね。」

「やれやれ。その二人相手なら片方の武器で十分じゃないのか?」

その様子を見たレーヴェはフィーと共に呆れていた。



「……くっ……!」

「…………………」

サラ教官が無意識に出す威圧感に呑まれたマキアスは唇を噛みしめ、ユーシスは無言でそれぞれの武器を構え

「フフ、乗ってきたわね。―――リィン。ついでに君も入りなさい!まとめて相手をしてあげるわ!」

「りょ、了解です!」

サラ教官に指名されたリィンは慌てた様子で二人と並んで武器を構えた。そしてサラ教官は全身から気を練って目にも見えるほどの凄まじい闘気を全身に纏った!




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