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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜ケルディックに降り立つ英雄達〜(1章終了)
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ロイツェン州に属する地方のはずですが……」
「しかも2年前の襲撃事件のせいで、エレボニア帝国にあるほとんどの遊撃士協会の支部は撤退させられたっていう話だよね……?」
説明を聞き終えた栗色の髪の娘は目を丸くし、漆黒の髪を持つ青年は戸惑い、蜂蜜色の髪の娘は首を傾げていた。
「何でも現在トールズ士官学院で教官をやっているサラの話ではアルバレア公爵がプリネ姫を拘束、拉致して”革命派”と戦う為の手駒としてメンフィル帝国を脅そうとしたそうなんだけど……とんでもないしっぺ返しをくらって、その結果”謝罪金”としてメンフィルにケルディックを贈与する羽目になったらしいわよ。」
「ええっ!?」
「あ、あんですって〜!?」
「姉さんを……」
「自らの野望の為に国家間の関係修復の為に留学して来た皇族に危害を加えようとするとは……愚かとしか言いようがないですわね。領地を奪い取られたのも自業自得ですわね。」
ミシェルの説明を聞いた二人の娘は驚いて声を上げ、青年は厳しい表情をし、娘達の傍にいた誰もが振り向くような美しい容姿をし、バランスのいいスタイルをしている金髪の女性は不愉快そうな表情で呟いた。
「まあそういう訳で、新たにケルディックを統治する事になったメンフィル直々の依頼で遊撃士協会はケルディックの支部の復活を決定したって訳。エレボニア帝国内の元遊撃士達にも声をかけているのだけれど……すぐに動け、しかもメンフィルから強い信頼を受けているアナタ達に応援を頼みたいのよ。」
「オッケー!”教団”の事件以降のクロスベルの状況も落ち着いてきたころだし、セリカ達にもしばらく遊撃士協会を手伝う事を頼んだからそろそろ他の地方に行こうと思っていたし。」
「了解しました。」
「えへへ……仕事の時にプリネさんやツーヤちゃんに会えるといいね!」
「全く……”神殺し”が頼み事を聞く人間等、世界広しと言えど、貴女ぐらいですわ。」
ミシェルの話に娘達は頷き、女性は苦笑しながら栗色の髪の娘を見つめた。
「ああ、そう言えばケルディック市の領主だけど……”臨時領主”という形でメンフィル帝国竜騎士軍団団長―――サフィナ団長とこの間までクロスベルにいた”殲滅天使”レン皇女が着任する事になったそうよ。」
「ええっ!?レ、レンちゃんが!?」
「あ、あんですって〜!?」
ミシェルの説明を聞いた蜂蜜色の髪の娘と栗色の髪の娘は驚き
「サフィナさんはともかくあのレンが領主って……すっごい不安ね。あの娘が悪戯をしでかしてケルディックの人達を困らせる事を防ぐ為にも一刻も早く向かわないとね!」
「ハハ、そうだね。」
「いくら幼いとはいえ、皇族としての教育を受けて
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