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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜ケルディックに降り立つ英雄達〜(1章終了)
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情で尋ねた。



「はい。――ですのでケルディックの現状をプリネから報告を受け、ケルディックの民達―――特に商人の方々が苦しい生活を強いられていた事も既に存じています。」

「姉の話によれば、何でも元領主のアルバレア公爵家が”大市”の売上税を大幅に吊り上げ、更には陳情にも応じず、陳情を取り下げる事を条件に”大市”で起こるトラブルに領邦軍を関わらせないようにするという民を苦しめる政治をしていたと。」

「その通りですじゃ。ですので大変厚かましい頼みと思うのですが、どうか売上税をもう少し低くして頂けませんか?どうか、この通り……!」

「お願いします!」

「みんな、アルバレア公爵家の重税のせいで苦しい思いをしていたんです!」

「相手はあの”四大名門”なので、逆らう事もできず、みんな、苦しんでいたんです!どうか、売上税を少しでも低くしてください!」

サフィナとレンの言葉に重々しく頷いたオットーはサフィナとレンを見つめて頭を深く下げ、周囲の部下達もそれぞれ頭を深く下げた。



「皆さん、頭を上げて下さい。心配しなくても、問題になっていた売上税を下げる事は決定事項です。売上税はアルバレア公爵家によって増税される前の元通りの割合……いえ、以前より低い割合に設定します。当然、兵達も”大市”を巡回させ、トラブルが起こった際はできるだけ早く向かわせるようにするつもりです。」

「おおっ……!」

「あ、ありがとうございます!」

「やっぱり噂通り、メンフィルは民には優しいんだ……!」

「――何から何まで本当にありがとうございます………」

レンの説明を聞いた部下達それぞれ明るい表情をし、オットーはサフィナとレンを見つめて再び頭を深く下げた。その後二人はオットー達と会談して、メンフィル領となった事で決まった新たな制度等を説明し、説明を聞いたオットー達は自分達の生活が苦しくなるような制度などではない事に安心していたが撤退した遊撃士協会の支部の復活は驚かせた。また、最初は戸惑っていたケルディックの民達も徐々になれ始め、商人達は売上税を元通りにするどころか低くしたメンフィル帝国に感謝し、商売に励んだ。



〜同時刻・遊撃士協会・クロスベル支部〜



同じ頃、エレボニア帝国とカルバード共和国に挟まれた貿易が盛んな自治州―――クロスベル自治州にある遊撃士協会の支部にてある遊撃士達が支部の受付―――ミシェルより他の支部の応援の件についての説明を受けていた。

「メンフィル帝国領となった事で復活したケルディック市の支部の応援?なにそれ??どういう事なの?」

「ケルディックと言えば、”大市”で有名なエレボニア帝国――――”四大名門”の”アルバレア公爵家”が治めるク
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