第24話
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「そんな、ここまで来て……」
先に進めない事にエステルは声を上げ、クローゼは不安な気持ちで何とか状況を打破する方法を考え込んでいた。
「――――そうだ!拘束した特務兵達がいるぜ!そいつらに聞けばわかるんじゃないか!?」
「確かに彼らなら何か知っているかもしれん………今すぐ、拘束してある特務兵を締め上げて聞いてやります!どこかに鍵があるかもしれません!」
「ええ……そうした方がよさそうですね。」
ルークの提案にユリア中尉とアリシア女王は頷き
「だが、問題は奴等がそう簡単に口を割ってくれるかだな。」
「連中のあの様子だと、尋問程度で口を割らせるのは相当時間がかかると思うぞ?」
「うふふ、だったら”拷問”すればいいんじゃないの?」
「その提案に賛成、です。時間がもったいない、です。」
厳しい表情で考え込んだバダックとフレンの話を聞いて凶悪な笑みを浮かべたレンの提案を聞いたアリエッタは頷いた。
「ご、”拷問”って……いくらなんでもやりすぎじゃないかしら?」
「あら、相手はクーデターを企んだ”反逆者”でしょう?王族どころか”国”に逆らった”反逆者”には重罪が科せられるのは当然の事じゃないのかしら?」
「確かにクーデターなんておこしちまったら”死刑”になってもおかしくないけど………」
「だからと言って、安易に拷問に走れば後で色々と問題が出てくると思うぜ?」
「下手をすれば周辺国家のアリシア女王……――――いや、リベール王国の印象が大きく変わるだろうな。」
戸惑いの表情のエステルに指摘されたレンは小悪魔な笑みを浮かべて不安そうな表情をしているルークや複雑そうな表情をするフレン、重々しい様子を纏い、真剣な表情をしたバダックと共にアリシア女王達に視線を向け
「そ、それは………」
「………………………」
「陛下………」
”拷問”という残酷な手段を考えた事もないクローゼは表情を青褪めさせ、”国家”の行方とクーデターを起こしたとはいえ、リベールの”民”である特務兵達を傷つけたくないという良心を天秤にかけたアリシア女王は辛そうな表情で考え込み、その様子をユリア中尉は辛そうな表情で見つめていた。
「いや、それには及びませんぞ。」
その時アリシア女王達の背後からラッセル博士が姿を現した。
「え……!」
「まさか……!」
「まあ……ラッセル博士!?」
潜伏して姿を消していたラッセル博士の登場にその場にいる全員は驚いた。
「アリシア様。ご無沙汰しておりましたな。エステルとヨシュア、ルークにレンも元気そうで何よりじゃ。」
「ちょ、ちょっと……。なんで博士
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