第30話
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「遊撃士の人達にこの情報を伝えれてよかったよ。それじゃあ改めて失礼する!」
シェラザードにもう一つの情報を伝え、安心したロイドはその場を走り去った。
「……湖の底から”竜”か……リベールでも”竜”の伝承はあるけど湖の底から姿を現すってのはないわね……エレボニアではどう?」
ロイドの情報の真偽を考えたシェラザードはオリビエにも聞いた。
「エレボニアも同じだね。”竜”は高い山脈で眠り、大空から姿を現すことが伝えられているね。」
「……3人共、メンフィルでは心当たりはない?」
情報の真偽がわからずヨシュアはリフィア達にも聞いた。
「……一つ、心当たりはあります。」
「うむ、恐らく先ほどのロイドとやらが言ってた”竜”は”水竜”のことだな。」
「”水竜”??何それ??」
リフィアの言葉がわからなかったエステルは詳しい説明は聞いた。
「”水竜”とはその名の通り、海や湖等水の中で生活する”竜”の一種です。”水竜”は賢く、自分が認めた者にはその背にのせ共に戦ってくれる心強い味方にもなりますから、騎馬代わりに乗る騎士も結構いるのです。」
「うむ、その者達は”水竜騎士”と呼ばれるのだ。”水竜騎士”は”飛竜”をあやつり大空をかける”竜騎士”とは逆に地上を駆け、さらには水上での戦闘も可能だからどの軍でも主力となるのだ。」
「ほう……メンフィル軍にもいるのかい?」
リフィア達の説明を感心して聞いたオリビエは質問した。
「もちろんメンフィル軍にも”水竜騎士”はいます。ただ少し気になることがあるんですよね……」
「それはなんだい?」
考え込んでいるプリネが気になったヨシュアは続きを聞いた。
「”水竜”は普通大蛇のような姿をしているんです。ですが先ほどの男性の話では……」
「あ……『翼が生えてる』って言ってたよね!?」
プリネが考え込んでいる意味がわかったエステルは声を上げて言った。
「うむ。翼が生えてる”水竜”もいることはいるが、その”水竜”は恐らく”水竜”の中でも相当高位に値する種族だな。」
「高位……ってことはかなり強いんだろうな〜。でも、なんでこんな所にいるんだろ??」
「エステル……ロイドさんの話はあくまで噂だよ。まずいるかどうかわからないじゃないか。」
すっかり噂の竜がいると思いこんでいるエステルにヨシュアは呆れて注意した。
「あ……そっか。」
「まあ、一応心にとどめておきましょ。それより例のカップルを待つために今日はここで宿をとるわよ。」
シェラザードはヨシュアの言葉に頷き、今後の方針を言った。
「ふむ、先ほどから話によく出ていたそのカップルがどう事
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