第29話
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
早速新たに起こった強盗事件の調査を開始したエステル達だったが民家等はすでに軍による事情聴取があったのでできなかったので、すで軍が調査をし終えている武器屋やオーブメント工房を周った。その際、ナイアル達と再会して聞いた空賊達が現れた場所の近くには市長邸やマーケットがあるにも関わらず民家に押し入ったことを聞き、首を傾げたが気を取り直し調査を続行するために一端工房を出た。
〜ボース南街区〜
「おい、お前たち!」
兵を率いる士官がエステル達を見つけ呼び止めた。
「ん、どうしたの?」
「一言、忠告しようと思ってな。いくら市長の代理とはいえ、お前たちはあくまで民間人だ。我々が調査している最中にウロウロしないでもらおうか。」
「あ、あんですって〜!?」
「忠告というよりも、警告ですね。」
士官の物言いにエステルはムッとし、ヨシュアは呆れた表情をした。
「分をわきまえろと言っている。そんなに調べたいのだったら、我々が引き上げた後にするんだな。あまりワガママが過ぎると、また牢屋に招待させてもらうぞ?」
そんなエステル達を見て鼻をならした士官はエステル達を脅した。
「むっ……」
士官の物言いにエステルは士官を睨んだ。
「気にしないの、エステル。どうせ何もできやしないわ。」
「フッ、虎の威を借る狐とはよくぞ言ったものだね。」
「な、なにぃ!?」
シェラザードの冷ややかな物言いとオリビエのからかいの言葉に士官は顔を真っ赤にした。
「ほう………余達を牢屋に招待か……面白い冗談を言うな……」
「キャハッ♪逆にそっちが牢屋行きになるんじゃない♪」
「リ、リフィアお姉様!エヴリーヌお姉様も何も知らない方に挑発をするのはちょっと……」
さらに士官の脅しにリフィアは不敵に笑い、エヴリーヌは話を合わせるように士官をからかった。一方リフィア達の態度に冷や汗をかいたプリネはリフィア達を諌めた。
「なんだと?何を寝ぼけたことを言ってる。我らがお前達を捕えて牢屋行きだと?ハッ!民間人の分際で大口を叩いてくれる!どうやら公務執行妨害で逮捕されたいようだな……?」
士官が兵士達にエステル達を拘束する命令をしようとした時、
「……何をやっているのかね」
士官たちの後ろから黒服の軍人がやって来た。
「こ、これは大佐どの!?」
黒服の軍人を見た士官は焦って敬礼した。
「栄えある王国軍の軍人が善良な一般市民を脅す上、無実の罪を着せて拘束しようなどとは……。まったく、恥を知りたまえ。」
「で、ですがこいつらはただの民間人ではありません。ギルドの遊撃士どもです!」
黒
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ