第29話
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して仕えていたのだ。」
「聖女様が………」
リウイの愛妻、イリーナの最後を誤魔化し話を変えたリフィアから聞いた、ペテレーネの以外な過去にエステルは驚いた。
「まあ、それは今でも変わっておらぬがな。プリネを産んで側室という位を得たにもかかわらず、未だにあ奴は臣下の態度を取り続けているからな……リウイはもちろんのこと、余やファーミシルス、同じ側室であるカーリアンも気軽な態度をとることを認めているというのに………」
リフィアはペテレーネのリウイに対する普段の態度を思い出し溜息をついた。
「まあ今まで仕えている人、しかも皇帝に臣下の態度をなくすなんて本人にとっては難しいことだと思うわよ。……さて、話はここまでにして調査の再開をしましょうか。」
「うん、そうだね。そういえばハーケン門でリフィア達がヴァレリア湖で何か気になることがあったて聞いたけど何なの?」
シェラザードの言葉に頷いたエステルは調査を再開しようと歩きかけた時、ある事を思い出しリフィア達に聞いた。
「おお、それを伝えるのをすっかり忘れていたな。」
エステルから聞かれたリフィアはエステル達がラヴィンヌ村に行き軍に拘束されている間に手に入れた情報を話した。それはヴァレリア湖で最近妖しい男女の2人組が現れ会話を
しているというものだった。そしてその内の女性が学生服を着ていたことをエステル達に伝えるとエステル達は驚いた。
「学生服って、まさか……」
「ジェニス王立学園かい!?」
リフィア達の情報にエステルは驚きヨシュアは確認した。
「余はそのジェニス王立学園とやらの制服は知らぬが少なくともその情報を持っていた者は、学生服を着ていたと言っていたぞ?」
「……決まりね。早速ヴァレリア湖に行きましょう。」
シェラザードはリフィアの言葉に頷き、エステル達に目的地であるヴァレリア湖に向かうよう促し歩き出した。エステル達が歩き出しリフィアとプリネが仲良く会話をしている姿を、オリビエはエステル達が見た事もない意味ありげな眼差しで後ろから見つめた。
「…………フッ………………(ボクとしたことが……らしくないことを考えてしまった。)」
口元に笑みを浮かべた後、すぐにいつもの表情に戻したオリビエはエステル達の会話に混ざり、エステル達と共にヴァレリア湖に向かった………
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