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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第29話
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「正式に認められているのはアーライナ神官長ペテレーネ、闇剣士カーリアン、近衛騎士団長シルフィア、イーリュンの神官ティナに各王公領の姫君であった、セルノ王女ラピス、バルジア王女リン、スリージ王女セリエル、フレスラント王女リオーネだからリウイの側室は8人だな!」

次々とリウイの側室の名前を言うリフィアの言葉にエステルは一瞬、夜空の様な長く美しい黒髪をなびかせる女性と、その女性の横に並ぶように肩まで切りそろえた陽の光の様な輝く金髪の女性の後ろ姿が頭に浮かんだ。

(……え……?今、頭に浮かんだ2人は誰?何だろう?2人が自分のように思えるのはなんで………??)

リフィアが口に出して言ったリウイの側室であり”幻燐戦争”の英雄達の知らないはずのある名前を聞き、頭に浮かんだ女性達の後ろ姿にエステルは何かが心に引っかかり、無造作に胸を抑え俯いた。



「8人って……いくら大国の皇帝とはいえ凄い数だね……」

一方ヨシュアはエステルの様子に気付かず、リウイの側室の数に驚いた。

「それがリウイの器の大きさよ!世継ぎである子供を作るのも王としての務めだからな!」

「だからと言って限度があるでしょうに……よく後継者争いとかにならなかったわね?」

リウイのことを誇っているリフィアを見てシェラザードは溜息をつき呟いた。そしてシェラザードの言葉にプリネは微笑みながら答えた。

「フフ……確かに普通ならそう思いますが、お父様はああ見えて家族を大切にする方ですからお兄様方や側室の方々を誰一人ないがしろにせず、家族として大事に接してきました。また、側室の方同士仲がよかったですから。そのおかげで私を含めてお兄様方はみんな仲がいいですし、それぞれの側室の方々の中には領主、あるいはその親族である方もいらっしゃいましたから、その方々のご子息やご息女は自分の母親の領を継ぎましたし、中には兄妹同士で結婚した方々もいらっしゃいますよ。」



「ほう……半分とはいえ血が繋がっている兄妹同士が結ばれるとはこちらでは考えられないことだけど、それも異世界特有の文化かい?」

兄妹同士が結婚した事に驚きを隠せていないオリビエはプリネに聞いた。

「……まあほとんどの神殿では兄妹同士の結婚は禁じられていますが、メンフィルと友好的な神殿では特に禁じられている訳ではありませんから。」

「ふむ……しかし夫婦の絆でもある子供は生まれるのかね?兄妹同士では生まれないと聞いたことがあるよ?」

「その心配は無用です。すでにその証拠はオリビエさんの目の前にいますよ?」

「ほう。どういうことかね?」

プリネの言葉にオリビエは首を傾げて聞いた。そしてオリビエの様子を見てリフィアは胸をはって答えた。



「その
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