第28話
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まあ、平和なリベールに侵攻をした帝国の自業自得だ。だからボクには関係ないから安心していいよ。」
「なんというか……他人事ですね。オリビエさんは愛国心とかはないんですか?」
自国の評価を悪く言うオリビエに疑問を持ち、ヨシュアは尋ねた。
「もちろんこのボクとて自分が生まれ育った国は好きだよ。」
「あっやしいわね〜?あんたの事だから『可愛い子がいるならどこでもオッケーだよ♪』とかいいそうなんだけどね……。」
オリビエの言葉が信じられなくエステルはジト目でオリビエを睨んで言った。
「ほほう?エステル君もわかって来たじゃないか♪同じ屋根の下、一晩過ごしたせいかな♪」
「他人が聞いたら勘違いしそうなことを言うな〜!!」
しかしオリビエのからかうような言葉にエステルは吠えた。
「フフ……話がまとまって何よりですわ。それはそうと、皆さんに報告する事があるのです。」
エステル達のやり取りを微笑ましそうに見たメイベルは話を変えた。
「報告すること?」
メイベルの話にエステルは興味を示し、聞き返した。
「そういえば、余達がヴァレリア湖から戻った際街が騒がしかった気がするな。何かあったのか?」
「はい……。実は昨晩、ボースの南街区で大規模な強盗事件があったのです。武器屋、オーブメント工房をはじめ、何軒かの民家が被害に遭いました。」
リフィアの質問にメイベルは真剣な表情で答えた。
「ええっ!?」
「やっぱり……例の空賊たちの仕業ですか?」
新たな事件の発生にエステルは驚きヨシュアは犯人を聞いた。
「今のところは不明ですが、その可能性は高そうですわね。現在、王国軍の部隊が調査を行っている最中ですわ。」
「なるほど、あたしたちもすぐに調査した方が良さそうね。」
メイベルの言葉にシェラザードは頷いて、早速調査をするために市長邸を出た。
「また軍の連中に邪魔されそうな気がするけど……。ま、そうなったらその時はリフィア達に頼むね!」
「余に任せておくがよい!余の風格をリベールの者達に思いしらせる良い機会でもあるしな!」
「お、お姉様……ほどほどにしておいて下さいね……?お願いですからお父様やシルヴァンお兄様を困らせることだけはやめて下さいね……?」
エステルに頼まれたリフィアは不敵な笑みを浮かべて言い、それを聞いたプリネは苦笑しながらやりすぎないよう嘆願した。
「あ〜……思いつきの顔になっちゃったね。諦めた方がいいよ、プリネ。」
「ですが……」
「あの生き生きとしたリフィアを止められるのはリウイお兄ちゃんぐらいだよ。リフィアが生まれた頃から付き合ってるからよくわかるもん。
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