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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第28話
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考えてもそちらの方がおっしゃることが本当なら、戦闘の隊列もバランスがよくなると思いますし。」

「確かに………この中で完全な後方支援ができる人は少ないしね。シェラさんやプリネは後方支援としても優秀なのはわかるけど、できれば僕やエステルみたいに

前衛で戦ってくれたほうが心強いし。」

プリネの説明にヨシュアは納得し、オリビエの加入にさらに賛成した。

「けど、そいつがデマカセを言ってるかもしれないわよ?」

いまだ反対のエステルはオリビエをジト目で見た。

「フッ……そう見つめないでくれ。照れるじゃないか。」

「やかましい!本当にこいつを連れて行って大丈夫??」

エステルに見られたオリビエは髪をかきあげて自己陶酔に陥り、エステルはそれを聞いて呆れた。

「その心配はないぞ。」

「え?」

しかし、リフィアの言葉にエステルは呆けた。

「ここに来るまでそやつの足運びや目の動きを見ていたが、あれは銃や弓等遠距離攻撃を行う者達の動きによく似ていたぞ。」

「………だね。少なくともただの人間じゃないね。まあ、エヴリーヌは楽になるから別にいいよ〜」

「こいつが〜?ねえ、シェラ姉。どうしよう?」

リフィアとエヴリーヌの評価にエステルは信じられなく、遊撃士として経験の長いシェラザードに聞いた。



「………………………………まあ、いいわ。協力してもらうとしますか。ただし、足手まといになると判断したら外れてもらうけど……。それでもいいかしら?」

少しの間、目を瞑って考えていたシェラザードだったが賛成した。

「フッ、構わないよ。決して失望させたりしないから、どうか安心してくれたまえ。」

「うーん、失望するもなにも最初からそんなに期待してないし。」

オリビエの自信たっぷりの言葉にエステルは何気に酷い言葉を言った。

「そうだ……今更ですけど、リフィア達と行動してもオリビエさんは大丈夫ですか?」

ヨシュアはあることに気付きオリビエに尋ねた。

「フム?それはどういうことかね?」

「ほら、オリビエさんはエレボニア人じゃないですか。”百日戦役”後リベールにとってメンフィルは救世主ですけど、エレボニアにとってメンフィルは恐怖と恨みの対象じゃないですか。

メンフィルがエレボニア領を制圧した際、犠牲者がかなり出たと日曜学校で習いましたけど。」

「あ……」

ヨシュアの説明にエステルは不安そうな表情をした。

「なんだそのことか。そんなこと、このオリビエは気にしないよ。大体犠牲者と言うけど、エレボニアがリベールに侵攻した時と違ってメンフィル軍は民間人には一切手を出していないし、犠牲が出たのはあくまで軍人だけだしね。
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