第28話
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ている身ですから、何かしようとしたらその時は遠慮はしませんよ?」
ヨシュアはそう言った後、笑顔で威圧感のようなものを纏った。
「はい、わかりました……(ヨシュア君、コワイ……)」
ヨシュアの威圧に脅えたオリビエはガッカリした態度で答えた。
「フフ……それでそちらの演奏家の方は今後どうしますか?」
エステル達のやり取りに思わず笑ったメイベルはオリビエに質問した。
「フム……許されたとは言え、タダであのワインを飲んだとあっては心が咎めるな。契約通り、レストランでピアノを弾かせていただこうか?」
「それは遠慮しておきますわ。さすがに、あの騒ぎの後だと色々と気まずいでしょうから。」
オリビエの申し出にメイベルはあっさり断った。
(うーん、コイツだったら全然気にしないと思うけど……)
(確かに図太そうだしね……)
メイベルの言葉を聞いたエステルは呆れた表情で、ヨシュアは苦笑してオリビエを見た。
「まあ、今回のことはお互い不幸な事件と割り切りましょう。」
「しかし……それではボクの気が済まない。」
話を締めくくろうとしたメイベルにオリビエは話に割り込み、信じられない提案をした。
「ふむ、そうだな……。ちょうど、エステル君たちが何かの調査をしているようだね。ワインの礼に、彼らの手伝いをするというのはどうだろうか?」
「ハア?」
突拍子もなくいきなりのオリビエの提案にエステルは素っ頓狂な声をあげた。
「あら、それは面白いですわね。お願いしてもいいでしょうか?」
一方メイベルは微笑して賛成した。
「フッ、お任せあれ。そう言うわけだ。キミたち、よろしく頼むよ。」
メイベルの言葉を聞いたオリビエは爽やかな態度でエステル達と同行することを言った。
「ちょっと待って……どーしてそうなるのよっ!?」
「素人に付いてこられても正直言って迷惑なんだけど……。足手まといにならない自信は?」
一方エステルは真っ先に反対し、シェラザードは実力を尋ねた。
「銃とアーツにはいささか自信がある。無論、ボクの天才的な演奏と一緒にされても困ってしまうが。」
「そーいうセリフが激しく不安を誘うんですけど。」
「でも、悪くないかもしれないね。軍が当てにならない以上、リフィア達がいるけど僕たちも人手不足な気がするし。」
自己陶酔するようなオリビエの言葉にエステルは呆れたが、ヨシュアは賛成した。
「そうですね……ヨシュアさんの言う通り、人手は多くても困りませんから別にいいですよ?」
「プリネ!?」
意外な人物からの賛成にエステルは驚いた。
「戦力的に
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