第28話
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。ですから、エステルさんはそのブローチを持つ資格がありますから気兼ねなくそのブローチを利用してもらって構いませんよ。」
「うむ!眷属の王であるリウイもお前と個人的に話をしたがっていたから、時間があれば我が大使館を訪ねてもらって構わないぞ?その際はもちろん、お主にとって憧れの対象であるペテレーネも同席させよう。」
「ホント!?じゃあ、正遊撃士になったら絶対行くわ!”闇夜の眷属”の王様もどんな人か気になるし!」
ペテレーネと直に話せる機会があると知ったエステルは喜び意気込んだ。
「ハハ……じゃあ速く正遊撃士になるためにも、今は事件の解決をより頑張ろう、エステル。」
「うん!モチのロンよ!!」
ヨシュアの言葉にエステルはより一層意気込んだ。
「フフ……まさか、カシウス・ブライト殿のご息女だけでなくメンフィルの皇族の方達や『闇の聖女』と密接な関係であるとは思いませんでした……それにしてもまさかリフィア殿下やプリネ姫が私の目の前にいるなんて、今でも信じられない思いです。」
意気込んでいるエステルを微笑ましそうに見たメイベルはリフィア達を見て真剣な表情に戻して呟いた。
「偽名を語ったことは謝罪する、メイベル殿。余達の旅は一応お忍びになるからな。あまり周囲に余達のことを伝えないでもらうとありがたいが。」
「それはもちろん心がけております、殿下。それにボースの領空制限を緩めていただいたんですから、その恩を仇で返すことなんてできませんわ。」
「そうか、礼を言う。」
「ありがとうございます。」
メイベルの言葉にリフィアとプリネはお礼を言った。
「話は変わるけどよく釈放されたわね……」
「まったく、大した悪運だこと。」
市長達の話が終わったのを見てエステルとシェラザードはちゃっかり一緒についてきたオリビエを見て呆れた表情をした。
「はっはっはっ。そんなに誉めないでくれたまえ。だがそのお陰で容姿端麗と噂されるメンフィルの姫君達に会えるとは、これもボクの詩人としての運命の導きだね♪」
周りの様子を全く気にせず、笑ったオリビエは満面の笑みでリフィア達を見た。
「言っとくけど……プリネ達に冗談でも手を出そうとしたらただじゃすまさないからね!」
既にプリネとエヴリーヌをオリビエが口説いたことを思い出したエステルはオリビエをジト目で睨んで言った。
「失敬な。ボクはいつも本気だよ?」
「だからそれが悪いんでしょうが……」
心外そうな表情で答えるオリビエを見て、シェラザードは呆れた。
「わかってるとは思いますけど……彼女達のことはもちろん黙っていて下さいね?後、僕達はご両親から彼女達のことを託され
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