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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第27話
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余もその理由を聞こう。」

リフィアの言葉を自分なりに解釈し、リフィアには軍を動かせる権利があり、最悪リウイ自身が出てくる考えも浮かんだモルガンはそれが起きたことによって、他国のリベールに対する痛烈な評価を予想し、自分が反論しようにも相手が他国の王族の上皇帝直系の娘であり、次代の皇位につく事が約束されている人物なので武官である自分ではあまりにも役不足であることに気付き唇を噛んだ。



「さて、まだ何かあるか?」

(勝負ありね……)

その場の勝者がリフィア達であると悟ったシェラザードは溜飲が下がる思いで小声で呟いた。

(うわぁ〜……ねえ、ヨシュア。いいのかな?)

モルガン達を皇女という身分で萎縮させているリフィア達を見てエステルは呆けた後、ヨシュアに小声で話しかけた。

(う〜ん……本当は不味いんだろうけど、今回は将軍の自業自得、情報不足と遊撃士協会を知らなさすぎたことが敗因だね。)

(言われてみればそうよね……あれ?遊撃士協会を知らないからってどういうこと?)

(……エステル……この間習ったことだよ?……まあいいか、後で教えるよ。)

(何よ、ヨシュアったら〜!絶対後で教えて貰うからね!)

エステルの疑問にヨシュアは呆れた後、溜息をついた。



「グッ……承知………しました………」

「「将軍!?」」

リフィアの要求に呻きながら了承したモルガンに副官達は信じられない表情で叫んだ。

「全く最初から遊撃士協会に素直に情報を渡していれば、こんなことにはならなかっただろうに……まあいい、お前達が持つ情報をここで包み隠さず話してもらうぞ?もちろん、出し惜しみなどは許さんからな?」

ようやく観念したモルガンを見てリフィアは溜息をついて呟き、モルガンに情報を話すよう促した。そしてモルガンはその場で最近の情報を話した。それはすでに空賊達に払う定期船の乗客達の身代金の話が出て来ていること、また身代金を女王自身が自分の資産から出す事、情報部が近々ボースに来て空賊達の情報を探すことが決定したことを話した。



「………以上になります。」

モルガンは嫌悪している遊撃士達に大事な情報を渡したことの悔しさで拳を握りながらもそれを表情に出さず答えた。

「なるほど、さすが常に民の幸せを第一に考えるアリシア陛下だな。エステル、お前達から聞くことはもうないか?」

「う、うん。……というかさすがにこれ以上は落ち込んでいる将軍が可哀想になってくるからやめてあげてくれないかな?」

リフィアに問いかけられたエステルは苦笑しながら答えた。

「お主は本当にお人よしだな……無実の罪で捕まえられたのだから普通、もっと怒ってもいいのだぞ?」


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