第27話
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「なっ!?殿下、それはあまりにも無茶すぎます!!遊撃士協会に情報を渡すことは仕方ありませんが、領空制限を緩めてしまっては第2、第3の事件の発生の恐れが出てしまいます!!」
リフィアが出した条件にモルガンは大きな声で反論した。
「それぐらいお前達ご自慢の警備艇を使って護衛でもして防げばよいだろう。」
モルガンの必死の反論をリフィアはスッパリと切り事件の予防策を言った。
「しかし!」
「……どうしても無理というのなら余にも考えがあるぞ?」
尚も食い下がろうとするモルガンにリフィアは威厳ある雰囲気で話した。リフィアの言葉にモルガンは嫌な予感がして恐る恐る聞いた。
「………何をお考えなのでしょうか………?」
「何、我らメンフィル軍や”闇夜の眷属”達に空輸する飛行船の警備に当たらせるだけだ。さすがに警備艇はまだ開発中だが、我が軍には竜騎士や空が飛べる眷属がいるしな。お前達に代わって民間人の護衛をしてやろう。なんならファーミシルスを指揮に当たらせてやってもよい。最近のあ奴は後身を育てることばかりで暇を持て余していたからな。メイベル殿は余の考えをどう思う?」
「私としては領空の制限を緩めていただけるならどんな条件でも構いません。それに精強なメンフィル軍の中でも『空の王者』とも言われる竜騎士やリウイ皇帝陛下の親衛隊長であり大将軍である名高いファーミシルス閣下直々に護衛してもらえれば、我々としても安心して空輸を続けられます。」
リフィアに話をふられたメイベルは微笑して答えた。
「……だそうだぞ?」
「殿下!それは内政干渉になりますぞ!?メイベル嬢も滅多なことを口にしないでもらいたい!!」
モルガンはリフィアの考えに賛成したメイベルを注意し、反論した。
「内政干渉?これはおかしなことを言う。余は同盟国として善意で申し出ているのだぞ?」
「それが本当だとしてもまだあります!本当に殿下が軍を動かせるのですか!?」
「モルガン、余を誰だと思っている。」
「それはもちろん存じ上げています。殿下は現皇帝シルヴァン陛下のご息女であり、次期………皇帝………」
リフィアに問いかけられたモルガンはそれに答えてある事に気付いた。
「ま、まさか!!」
「お前が今何を考えているか知らんが、お前の予想通りであると言っておこう。付け加えて言うなら皇位から退き隠居しているとはいえ、我が祖父リウイでも軍を指示できる。
それは”百日戦役”でお前も知っているだろう?」
「…………………………」
「まあ、どうしてもというのなら女王陛下か女王陛下直系であるクロ―ディア姫を連れくるがよい。もしその際陛下達が反論するのなら
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