第27話
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える大国だからね。そんな大国のメンフィルの皇族には慎重になって当然よ……)
リフィア達の機嫌を損ねないよう跪いて頭を下げ続けているモルガンを見てエステルは目を丸くし、ヨシュア達を小声で会話をしていた。
そしてモルガンはエステル達の会話には気付かずリフィア達にさらに謝罪し、また、なぜこんな場所に来たかを聞いた。
「……このような場所に殿下達がいらっしゃるとは露知らず、歓迎の準備もせず部下達が失礼な態度を取ってしまい本当に申し訳ありません!」
「よい。今回の訪問は非公式だ。気にする必要はない。」
「ありがとうございます……して、此度は何用でこちらに参ったのでしょうか?」
「………お前達リベール軍が我が祖国とアーライナ教会を侮辱する行為を行ったと聞いてな。それを確かめるため、余はメンフィルの代表として、プリネは教会の代表としてこうして参上したのじゃ。」
「なっ!我らには身に覚えがありませぬ!一体どこからそのような情報が……」
リフィアの言葉にモルガンは驚き、すぐに否定して情報の出所を聞いた。
「それはすぐにわかる……モルガンよ。そこにいる遊撃士、エステル・ブライト以下3名を今、ボース市内を騒がしている空賊疑惑で拘束したことに相違ないか?」
「はっ……?何故、そのことが関係するのでしょうか……?」
予想外のリフィアの言葉にモルガンは戸惑い、聞いた。しかしリフィアはモルガンの言葉を無視して追及した。
「いいから答えよ!そこの3名を空賊疑惑で拘束したのは正か!否か!」
「リフィア殿下のおっしゃる通り間違いなく、我々はそやつらを空賊に加担している疑惑で拘束しました。しかしそこにいるボース市長、メイベル嬢の嘆願を受け解放しましたがそれが何か……?」
「モルガン将軍、今の発言にあなたの誇りを持って偽りではないと言えますか?」
「ハッ!我が軍旗、「シロハヤブサ」の紋章に誓って偽りはないと断言します!」
プリネの確認する言葉にモルガンは胸を張って答えた。
「準遊撃士エステル・ブライト並びにヨシュア・ブライト、正遊撃士シェラザード・ハ―ヴェイ。今のモルガンの発言は間違っていないか?」
「え、えっと。間違っていないわよ。2人ともそうよね?」
どこか威厳のあるリフィアの言葉にエステルは戸惑いながら答え、ヨシュアとシェラザードに確認した。
「はい、リフィア様のおっしゃる通り相違ありません。」
「そこの2人の言う通りです。『支える籠手』に誓って断言できます。」
エステルに話をふられたヨシュアは普段とは違う口調で答え、シェラザードも丁寧な口調で答えた。
「ボース市長メイベル殿、エステル・ブライト以下3名に今
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