第26話
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いつか一日、デートに付き合って♪」
だが、プリネは自分をナンパするオリビエに微笑してやんわりと断った。一方断られたオリビエはめげずにプリネを口説いていた。
「……申し訳ありませんが、そういうことは一生を共にする伴侶以外はしないと決めているのでお断りさせていただきます。」
「それは残念だ。では代わりにそこの冷たい雰囲気を持つリトルレディに付き合ってもらうとしようか。」
「……勝手に決めないで。エヴリーヌだってそういうことはお兄ちゃんとしかしないって決めているから。……後、今度プリネにそんな冗談みたいな態度で言い寄ったら潰すよ?」
プリネに断られたオリビエは今度はエヴリーヌを口説いたが、エヴリーヌは冷たい瞳でオリビエを見て言った。
「心外だな。冗談のつもりではなかったんだが。」
「だからそれが余計にタチが悪いんでしょーが!!全くだからこいつとプリネ達は会わせたくなかったのよね……」
意外そうな表情で語るオリビエにエステルは吠えた。
「案の定の行動だね……」
「はぁ……すみません、師匠。大事な娘さんをこんなやつと関わらせてしまって。」
ヨシュアは呆れシェラザードは溜息をつきながら、ペテレーネに謝った。
「フフ、本当に面白い方ですね。」
メイベルはエステル達とオリビエのやり取りをみて微笑した。
「旅の演奏家のくせにして余の目の前でプリネに手を出そうとするとはなかなかいい度胸をしておるな?……まあいい、お主のその度胸に免じてこれから起こる面白い出来事の観客になることを許してやろう。」
「ほう?一体それはどういうことかな?」
リフィアの言葉にオリビエは首を傾げて言った。
「すぐに見せてやる……みな、行くぞ。市長もついてくるがいい。お主が欲しい情報をあの老将軍からさらに引き出したり、軍による飛行制限を緩くしてやろう。」
「え……いくらメンフィルの貴族とはいえ、さすがにそれは難しいのでは?」
リフィアに言われたメイベルは疑問に思ったことを尋ねた。
「フム、一つ言っておこう。初見で会った時お主に言った名は偽名だ。」
「偽名?でしたら本当の名はなんなのでしょうか?」
リフィアの言葉にメイベルは真剣な表情で尋ねた。
「それはあの老将軍の前で明かしてやろう………みな、余達についてくるがいい!」
そしてエステル達はモルガンのいる司令官室に向かうリフィア達について行った………
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