第25話
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手間が省けたと喜ぶべきかしら……」
いつの間にか現れた軍にエステルは叫び、ヨシュアとシェラザードは苦笑した。
「武器を所持した不審なグループを発見!」
「お前たち!大人しく手を上げろ!」
兵士達は銃を構えエステル達に警告した。
「まったく世も末だぜ。こんな女子供が空賊とは……」
「だ、誰が空賊ですってぇ!?この紋章が目に入らないの!?」
兵士の一人が呟いた言葉にエステルは怒り、遊撃士の紋章を見せた。
「フン、遊撃士の紋章か……。そのようなものが身の潔白の証になるものか。」
「モ、モルガン将軍!?」
「どうしてここに……」
しかしモルガンが現れエステルの言葉を否定し、エステルとヨシュアは現れたモルガンに驚いた。
「各部隊の報告に目を通して調査が不十分と思われる場所を確かめに来たのだが……。まさか、おぬしらが空賊団と結託していたとは思わなんだぞ。」
「言いがかりをつけるのは止めていただけないかしら?我々は、そちらより一足先にこの場所を捜し当てただけだわ。」
モルガンの言葉を聞いたシェラザードはモルガンを睨み反論した。
「空賊には後一歩のところで逃げられてしまいました……。人質の乗客もここにはいません。」
「フ、語るに落ちたな……。大方、我々がやって来ることをおぬしらが空賊に知らせたのだろう。」
ヨシュアは自分達は空賊でないと説明したが、それにモルガンは嘲笑して否定した。
「ちょ、ちょっとぉ!いいかげんにしてよねっ!」
モルガンの発言にエステルは叫んだ。
「それはこちらの台詞だ!者ども!こやつらを引っ捕らえい!」
しかしモルガンは聞く耳を持たず兵士達に命令してエステル達を拘束し、ハーケン門へ連行してしまった。
谷の上からそれらの出来事を見つめる存在がいて、その存在にはモルガンも気付かず去って行った。
「…………………………………」
その存在はラヴィンヌ山道でエステル達を見つめいていた狐らしき存在で、エステル達が王国軍に連行され、その場からいなくなったのを見ると踵を返してその場を去った………
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