第25話
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いか。まさか、魔術を使って来るとはな……ジョゼットを負かしただけはある。」
「おだてても何も出ないもんね。ほら、とっとと降参して乗客たちを解放しなさいよっ!」
痛さに顔を顰めているキールにエステルは乗客の解放を要求した。
「ははは!本当に何も知らないらしい。まったくおめでたい連中だぜ。」
しかし、キールは絶対的不利な中笑いだした。
「あ、あんですってー!?」
キールの笑いにエステルは怒って叫んだ。
「これでもくらいな!」
「!!」
キールは隠し持っていた何かを地面に叩きつけた。すると突然煙が出て、エステル達の視界を覆った。
「な、なにこれ……」
「しまった、煙幕!?」
「エステル!!」
エステルは煙に混乱し、シェラザードはしてやられた表情をした。また、ヨシュアはエステルを心配して煙幕が出た瞬間エステルの元に行って、無事を確かめた。
「あーっはははははっ!積荷を残したのは残念だが、そのくらいは我慢してやるさ!あばよ、ブレイサーの諸君!」
エステル達が煙幕で混乱している中、キールの高らかな声が響いた。そして視界が開けたときには、空賊艇は空を飛んでいた。
「ごほっ、ゲホゲホ……。ちょっと目にしみた〜……」
「大丈夫、毒性はない……普通の発煙筒だったみたいだね。」
エステルは咳き込んでいる中、ヨシュアは冷静に煙幕の正体を確かめて安心した。
「……見えなくなったわね。やれやれ、一度ならず二度までも取り逃がしたか。こりゃあ、あたしの方は降格されても文句言えないわね。」
シェラザードは逃げた空賊達の方向を見て溜息をついた。
「もう、シェラ姉ってば……。そんな風に、自分一人が悪いような言い方やめてよね」
「僕たちにだって逃げられた責任はあります。悔やんでいる暇があったら、今できる事をしておかないと……」
「フフ、まったく……これじゃあ立場が逆だわね。幸い、定期船は取り戻せたし、さっそく調べてみるとしますか。中に乗客がいるかもしれないわ。」
2人の慰めの言葉にシェラザードは苦笑して言った。
「……うん!っとそうだ、パズモ!ありがとう!今は戻って!」
(ええ!)
そしてエステルたちは定期船の中を調べ始めが、人や手掛かりもないのを見て肩を落としたが、空賊達のアジトをある程度予想できたのでアジトを見つけために軍に協力を仰ぐため、一端ギルドに戻ってそれらのことをルグランに相談するために定期船から出ると王国軍兵士が定期船を取り囲んでいた。
「え、ええ〜っ!?こ、これってどういうコト!?」
「ハハ、これはさすがに予想外だね。」
「うーん、連絡する
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