第一章
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ラスク=マイド
グスターヴォ=ゼーダーシュトレームはレークサンドの大学に入学することになった、故郷のストックホルムを離れることになった。
しかし彼は友人達にだ、こう言った。
「ストックホルムもあっちもな」
「レークサンドもか」
「向こうもか」
「別に変わらないだろ」
こう言うのだった。
「特にな」
「同じスウェーデンだからか」
「それでか」
「特に変わらない」
「そう言うんだな」
「そうだろ、我が国は国土は広いけれどな」
欧州の中ではかなりだ、その国土の殆どが冷帯か寒帯で森と湖が多い。
「人も少ないしな」
「それは北欧の何処もだろ」
「何処も人少ないだろ」
「ノルウェーもフィンランドもな」
「アイスランドもノルウェーも」
「あとエストニアもな」
最近やたらフィンランドと親密なので北欧に入っている。
「それこそな」
「何処も人少ないぞ」
「ドイツやフランスと比べるなよ」
「ポーランドともな」
「だからな、何処も森と湖で人も少ない」
グスターヴォはまた言った、薄い金髪でアイスブルーの瞳、白い肌に彫がある特に高い鼻が目立つ顔それに大柄な身体はまさに北欧人のものだ。
「だからな」
「広い国土でもな」
「何処も同じ」
「そうだっていうんだな」
「そうだろ」
まさにというのだ。
「レークサンドに行ってもな」
「ここと変わらないか」
「ストックホルムと」
「別にか」
「ああ、特に今はネットもあるしな」
そこでものを買うことも出来るからだというのだ。
「気にすることもないだろ」
「まあ御前がそう言うのならな」
「別にいいだろ」
「御前が困らないならな」
「別にな」
「ああ、あっちでも変わらない暮らしをするさ」
レークサンドの大学に行ってもというのだ。
「スキーやスケートもしてな」
「そういうのも何処でも出来るしな」
「スウェーデンだとな」
「寒いからな」
「湖なんてすぐに凍るし」
「雪もあるからな」
「だったら本当に何処でも同じだよ」
スウェーデンにいればというのだ。
「それならいいさ、行って来るな」
「あっちでも元気でな」
「ちゃんとメールしろよ」
「俺達はこっちにいるけれどな」
「楽しんでこいよ」
友人達はこう言ってグスターヴォを送った、そして。
グスターヴォは実際にレークサンドでの暮らしをストックホルムにいた時、実家にいた時と同じ様にした。それは特にだった。
困ることなくだ、大学での友人達にも言った。
「変わらないな」
「御前ストックホルムから来たんだったな」
「そこでの生活と同じか」
「ここでの暮らしも変わらないか」
「そうなんだな」
「ああ、全然な」
それこそとい
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