第17話
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し出た取引に頷いた。
「全員、いつまで寝ているつもりよ!これよりグランセルに帰還する!!」
「イ、イエス、マム!!」
そしてカノーネ大尉の号令によって特務兵達はよろよろと起き上がってルーク達に背を向けて去り出し
「これで勝ったと思わないことね!閣下の計画が成就した時、この借りは絶対に返してあげますわ!!」
カノーネ大尉はルーク達を睨んで叫んだ。
「うふふ、オバさん、そのセリフはまるっきり三流悪党の言葉だと思うわよ♪」
「その時は、貴女達を”外法”認定し、”処分”しますので、覚悟していて、下さい。」
「こ、小娘共が………!覚えていなさい!!」
そしてレンとアリエッタの挑発に逆上したカノーネ大尉は感情を抑えつつ、特務兵達と共に去った。
「とりあえず任務完了、だな。」
「ふ〜……助かったぜ、イオン。」
カノーネ大尉達が去るとフレンは口元に笑みを浮かべ、ルークは安堵の溜息を吐いた後イオンに視線を向けた。
「いえ、ルークのお役に立ててよかったです。―――それでルーク達はこれからどうするつもりですか?」
「そうだな……今、王都付近の関所は軍によって封鎖されてるから行けねえけど、ボースにいるシェラザードの話では機を窺ってヴァレリア湖を超えて王都に向かうって話だから、俺達もその案に乗ってその内王都に行くつもりだぜ。」
「うふふ、ロレントに封じ込めているはずのレン達が現れたらきっとビックリするでしょうね♪」
イオンの質問に答えたルークに続くようにレンは小悪魔な笑みを浮かべた。
「―――でしたらアリエッタ、貴女はしばらくルーク達を手伝ってあげてくれませんか?」
「アリエッタが、ですか?でも、それだとイオン様を守る人が、いません。」
「大丈夫ですよ。彼らも僕に手を出すのは非常に不味い事を理解しているようですし。――――それに、”星杯騎士”として”古代遺物”を利用しようとしている彼らの事は見逃せません。」
「わかり、ました。イオン様がそう仰るなら、アリエッタ、ルーク達を手伝う、です。」
「え……いいのかよ、イオン?」
「うふふ、聖職者が堂々とあのオバサンと約束した取引きを破っていいのかしら?」
イオンとアリエッタの会話を聞いていたルークは目を丸くし、レンは小悪魔な笑みを浮かべて尋ねた。
「ええ。それに僕はカノーネ大尉に”僕は”関わらない事を言いましたが、”アリエッタが関わらない事は約束していない”でしょう?」
「うふふ、なるほどね♪」
「フフ、確かにあの時点では”ジュエ卿は関与しない事しか”約束していませんね。」
「クク、可愛い顔し
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