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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第13話
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だいたの?あたしはここで楽しんでるから遠慮なく出かけちゃっていいわよ?」

「も、もう!勝手に纏めないでください!何なんですか、『特別実習』の内容って!?」

「思っていたよりもハードじゃなかったのは安心したんですけど……」

「んー、まあそうね。とりあえず、必須のもの以外は別にやらなくていいわよ?全部君達に任せるからあとは好きにするといいわ。」

「ふむ………」

(私達を試しているのか、それとも酔っているからなのか……どちらなのかしらね?)

アリサとエリオットの疑問に答えたサラ教官の答えを聞いたラウラは考え込み、プリネは苦笑していた。



「だ、だからそうやっていい加減なことを言わないで―――」

そしてアリサが怒りの表情で反論しかけたその時

「いや……―――そうした判断も含めて『特別実習』というわけですか。」

何かを察していたリィンが尋ねた。



「え。」

「ど、どういうこと??」

「うふふん……」

リィンの答えにアリサは呆け、エリオットは驚き、サラ教官は酔っぱらった様子で身体を揺らしていたが

「―――実習期間は2日間。A班は近場だから明日の夜にはトリスタに戻ってもらうわ。それまでの間、自分達がどんな風に時間を過ごすのか……せいぜい話し合ってみることね。」

今まで酔っぱらっていたとは思えない程真面目な表情に戻してリィン達を見つめて答え、その後リィン達は宿を出た。



「……ねえ。いったいどういう事なの?」

「どうやら何か気付いているみたいだけど?」

「ああ、それは……」

アリサとエリオットに尋ねられたリィンが答えかけたその時

「―――先日の自由行動日。そなたがどう過ごしたのかと関係があるといった所か。」

ラウラが答えの続きを口にした。



「え……」

「あら……」

「この前の自由行動日って、リィンはたしか……」

「―――ご明察。ちょうどあの日も、今回みたいに生徒会からの依頼を回されたんだ。旧校舎地下の調査なんていうハードなものもあったけど……他の依頼は、どちらかというと簡単な手伝いや手助け程度だった。」

「それって……」

「……さっきの依頼と同じパターンってことだね。」

リィンの話を聞いたアリサとエリオットはそれぞれ目を丸くした。



「一通りこなしてみると学院やトリスタの街について色々理解できたことが多かった。多分、目的の一つにはそういったものもあると思う。」

「……なるほどね。実際、この町についても本で読んだ知識くらいしか知らないわけだし……」

「そういった依頼を通じて見えてくることもありそうだね。」

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