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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第10話
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入学式でのオリエンテーリングの事を思い出したマキアスは表情を引き攣らせた。
「君達にはA班、B班にわかれて指定した実習先に行ってもらうわ。そこで期間中、用意された課題をやってもらうことになる。まさに
特別
(
スペシャル
)
な実習なわけね♪」
「学院に入ったばかりなのにいきなり他の場所へ……?」
サラ教官の説明を聞いたエリオットは戸惑いの表情で尋ね
「……その口ぶりだと、教官達が付いてくるというわけでもなさそうですね?」
ある事に気付いたリィンは尋ねた。
「ええ、あたし達が付いていったら修行にはならないでしょ?獅子は我が子を千尋の谷にってね。」
「はあ………」
「ふむ、修行ならばむしろ望むところではあるが……」
説明を聞き終えたアリサは疲れた表情で溜息を吐き、ラウラは考え込み
「―――バレスタイン教官。結局、俺達に
何時
(
いつ
)
、どこへ行けと言うんだ?」
ユーシスは一切動じていない様子で尋ねた。
「オーケー、話を進めましょ。さっきも言った通り、君達にはA班、B班にわかれてもらうわ。さ、1部ずつ受け取りなさい。」
そしてサラ教官はメンバー表を配った。
『4月特別実習』
A班・リィン、アリサ、ラウラ、エリオット、プリネ
(実習地:交易地ケルディック)
B班・エマ、マキアス、ユーシス、フィー、ガイウス、ツーヤ
(実習地:紡績町パルム)
「え―――――」
メンバー表に自分とアリサが一緒である事に気付いたリィンは呆け
「えええっ……!?」
アリサは驚きの表情で声を上げた。
(絶対狙って分けていますよね……)
(十中八九そうでしょうね。本当にこのメンバーで大丈夫かしら?)
クラスの雰囲気を悪くしているリィンとアリサ、ユーシスとマキアスがそれぞれ一緒の班である事にツーヤは表情を引き攣らせ、プリネは頷いた後苦笑しながら4人を見つめ
「ほう……興味深い班分けだ。」
ラウラは目を丸くしてメンバー表を見つめた。
「ケルディックとパルム……どちらもエレボニアの街なのか?」
「う、うん。ケルディックは東にある交易が盛んな場所だけど。」
「パルムは帝国南部にある紡績で有名な場所ですね……それと確かメンフィル領と隣接している場所でもありましたよね……」
ガイウスの疑問にエリオットと共に答えたエマは遠慮気味にプリネとツーヤを見つめ
「……あそこか。めんどくさいな。」
自分が行く場所の状況などを知っているフィーはつまらなそうな表情をしていた。
「ば、場所はともかくB班の顔ぶれは……!?
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