第24話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ホント。どーんと任せなさいって!……そうだわ!重要な情報を渡してくれたお礼にいいものを見せて上げるわ………パズモ!!」
(今度は何かしら、エステル?)
ルゥイの言葉にエステルは大きく頷いた後、パズモを召喚した。
「わぁ………妖精さんだ!」
ルゥイはパズモを見て目を輝かせた。
「ふふ〜ん。こう見えてもお姉さんは妖精さんと仲良しなのよ。パズモ。(お願い、パズモ。少しの間だけでいいからこの子の周囲を飛び回って上げて!)」
(わかったわ、相変わらず優しいわね、エステル。)
エステルの念話にパズモは微笑して答え、ルゥイの周りを飛び回った。
「わ、わ、わ!凄い綺麗!お星様みたいだ!」
自分の周りを飛び回るパズモを見てルゥイははしゃいだ。そしてある程度飛び回ったパズモはエステルの肩に座った。
「妖精さんも君を励ましているんだから、君もベソかいちゃダメだからね?」
「う、うん……。お姉ちゃん達、いいヒトだね!」
エステルの言葉にルゥイは喜びの表情で答えた。
「(フフ、相変わらず子供に好かれやすいみたいね。それにパズモをあんな風に使役するとはね。)」
「(ええ……あれも人徳かもしれませんね。それにあの場面でパズモを出して男の子のケアを頼んだのはブレイサーとしていい選択だと思います。)」
シェラザードとヨシュアはエステルの行動を微笑ましげに見て小声で会話をしていた。
「ん、どうしたの?」
エステルはヨシュア達が小声で会話らしきことをしているのに気付き振り向いた。
「いや、何でもないよ。それよりも、やるべき事は決まったみたいだね。」
「うん!早速、村の裏口から出て、北の山道を調べてみましょ!」
ヨシュアの言葉にエステルは頷き、ルゥイと分かれたエステル達は村の北にある山道の先にある廃鉱山へ向かって行った。
〜廃坑〜
「ここが廃坑の入口みたいだね。」
ヨシュアは頑丈な鎖が巻きつけてあり、南京錠によって封鎖されている入口を見て頷いた。
「確かに、マルガ鉱山と同じような雰囲気は残っているけど……。ずいぶん寂れちゃってるわね〜」
「ずいぶん昔に閉鎖されたそうよ。鍵と鎖も錆び付いているわ。最近、開かれたことは無さそうね。」
エステルの言葉に頷いたシェラザードは入口の状態を見て言った。
「という事は、空賊たちが出入りした可能性もない……。だから軍も調べなかったのかな?」
ヨシュアはシェラザードの言葉から軍が調べなかった理由を推測した。
「確かに、岩山の中を調べても、何かの手掛かりが見つかるわけ………………………………あれ?なんか、風が吹いてきてない?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ