第23話
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ュアの呼び止める言葉に気付いたエステルはヨシュアに振り返った。
「……………誰かに見られている気がするんだ………」
「へ……!?誰もいないけど??」
ヨシュアの言葉に驚いたエステルは周囲を見回したが誰もいなかったのでヨシュアにそれを言った。
「……ごめん。ただの気のせいだったみたいだ。心配させてごめん。」
「もう、ヨシュアったらビックリするようなことを言わないでよね〜」
周囲を全力で警戒したヨシュアだったが敵意は感じられなく、すぐに視線の感触も消えたので警戒を解いてエステルに謝った。
「あんたはもう少しヨシュアを見習いなさい。あんたはガードが甘すぎるからね。」
「あう。う〜……そういわれても、あたし自身よくわからないのね〜。」
シェラザードはエステルに注意した後、エステルの額を指で軽く叩いた。シェラザードに注意されたエステルは唸った。
「全く……パズモ、これからもこの暴走娘を頼むわね。」
(ええ。そのために私がいるんだから。)
エステルの様子に溜息をついたシェラザードは常にエステルの傍にいるパズモにエステルのことを軽く頼んで、パズモはそれに頷いた。
「はは、その内身につけると思うよ。じゃあ、行こうか。」
「ええ、そうね!」
3人のやり取りにヨシュアは苦笑した後、先を促しエステルもそれに頷いて、パズモを一端自分の身体に戻した。そして3人は再びラヴィンヌ村へ向かった。
エステル達がその場から離れた後、ヨシュアが言っていたエステル達――正確にはパズモを召喚したエステルを見つめる存在が崖の上にいて、その存在は崖から飛び降りてエステル達が向かった方向を見つめていた。
「…………………………………」
その存在は鋭い瞳と牙や爪を持ち、そして炎を纏ったような見事な毛並みの狐であったが、尾は数本あり体の大きさは普通の狐と比べると数倍は大きい狐であった。
「…………………………………」
そしてその狐は素早い動きで崖を登り、エステル達を追うようにエステル達が向かった方向へ走り去った……………
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