第23話
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「そのことにこりたら、自分の腕を過信せず精進することね〜♪」
「チッ……余計なお世話だよ!!あの小娘から受けた借りもリベンジしていつか返すつもりだから、せいぜい言ってろ!」
シェラザードの言葉にアガットは舌打ちをして、いつかプリネとまた再戦することを言った後エステル達の元から去って行った。
「あら〜………あの様子だと懲りてないわねこりゃ。」
アガットの後ろ姿を見送ったシェラザードは呆れて呟いた。
「な、なんなのアイツ!?めちゃめちゃムカつくんですけどー!………ってあれ?さっきシェラ姉、今の失礼なヤツがプリネに負けたって言ったよね?確かその負けた人の名前ってアガット?だっけ?」
「うん、そうだね……今の人が『重剣のアガット』だね。」
最後まで自分達を認めなかったアガットにエステルは頭にきて怒った後、あることに気付きヨシュアはそのことに頷いた。
「『重剣のアガット』?シェラ姉の『風の銀閃』みたいに二つ名がついてるみたいだけど、あんなのが凄いの?」
「ええ。アガット・クロスナー………遊撃士協会の正遊撃士よ。特定の所属支部を決めずに各地を回りながら活動してるわ。得物は、魔獣を一刀両断できるほどの質量のある大剣……。以前にも言ったけど、かなりの凄腕よ。」
エステルの疑問にシェラザードは頷いて説明した。
「ふん、凄腕だろうが失礼なヤツには違いないわよ。それにプリネに負けたんでしょ?だったら大したことないんじゃないの?」
シェラザードからアガットのことについて説明されたエステルは鼻をならしてそっぽを向いた。
「あんたね……プリネさんの場合は例外よ。あの人は”闇夜の眷属”である上普段から強豪揃いのメンフィルの中でも一、二を争う武人達や大陸最強と言われている父親に鍛えられているんだから、アガットに勝って当たり前よ。」
エステルの発言にシェラザードは呆れて言った。
「そうだよ、エステル。でもそう言えばあの人、父さんの実力は認めているけど、好意的とはいえない態度だったね。」
「そう言われてみればそうよね……なんか父さんの知り合いみたいだったけど……」
シェラザードの言葉に頷いたヨシュアはあることに気付きそれを言い、またエステルもアガットが父を知っている風のようなことを思い出した。
「色々と事情があってね……。先生に対して突っ張ってるのよ。」
「ふーん……。まあ、どうでもいいか。あんな失礼なヤツのことなんか。ラヴェンヌ村へ急ぎましょっ!」
シェラザードの説明をエステルは聞き流した後、先に進むために歩き出そうとしたがヨシュアが呼び止めた。
「待った!エステル!」
「どうしたの、ヨシュア?」
ヨシ
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