第23話
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ヨシュアはアガットにエステルのことを説明し、シェラザードはそれに頷いた後意味ありげなことを言い、それを聞いたアガットは頭に疑問符を浮かべた。
「エステル、パズモのことを見せて上げたら?」
「あの子は見せ物じゃないんだけどな……まあ、いいわ。………おいで!パズモ!」
ヨシュアの言葉にエステルは溜息をついた後、パズモを召喚した。
(何か用?エステル。)
「ごめんね、ちょっとだけこいつにあたし達の力を見てもらうために呼んじゃった。」
要件を聞くパズモにエステルは手を合わせて謝った。
「んな!?なんだ、こいつは!?どうやって現れた!!」
一方パズモを知らないアガットはパズモの登場の仕方と姿を見て驚愕した。
「この子はあたしの守護精霊よ!!」
驚いている様子のアガットにエステルは胸を張って答えた。
「守護精霊?なんだそりゃ??」
エステルが言った言葉の意味がわからないアガットは聞き返した。そしてパズモのことをエステル達はわかりやすいように説明した。
「ふーん。要するにその小さいのはテメエがあまりにも弱いから情けをかけているだけじゃねえか。そんなんにまで情けをかけられるなんてドシロウトであるいい証拠じゃないか。」
「あ、あんですってー!?あたしとパズモの出会いも知らないくせにあたしとパズモの絆をバカにするようなことを言わないでちょうだい!!」
(そうよ!!私はエステルのことが好きだから契約したのよ!!)
アガットの言葉にエステルとパズモは怒って睨んだ。
「ふーん………ま、そんな事はどうでもいいか。」
「ど、どうでもよくないッ!」
(そうよっ!!今の発言、取り消しなさい!!)
エステル達の睨みを軽く流したアガットにエステルとパズモはアガットをさらに睨んだ。
「じゃあな、シェラザード。ガキどもに足を引っ張られないよう、せいぜい気を付けるんだな。」
「はいはい。あんたこそ突っ張りすぎて痛い目に遭わないよう注意なさい。………あ。そう言えばもうあんた、一度痛い目を見てるわね。」
「あん?どういう意味だそれは?」
去り際に放ったアガットの警告にシェラザードは呆れたように答えた後、あることに気付きそれを言った。一方それを言われたアガットは何のことかわからず去り掛けだった足を止めてシェラザードの方へ向いた。
「聞いたわよ〜♪プリネさんに喧嘩売った挙句、返り討ちにあっちゃったってこと♪」
シェラザードはからかう表情でアガットに言った。
「ぐ!?クソッ……あの爺っ……!!余計なことを話しやがって!!」
図星をつかれたアガットは一瞬顔を顰め、悪態をついた。
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