第22話
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〜ボース市内・居酒屋 『キルシェ』〜
ボース市内を探してようやく見つけたエステル達だったが、そこには酔っぱらって机に伏せているナイアルを見つけた。
「ういー……チクショウ……。ったく冗談じゃねーぞぅ……。……うーん……ヒック……」
「見つけはしたけど、ベロンベロンに酔ってるわね〜。取材拒否されたことがそんなにショックだったのかな?」
昼間から酔っているナイアルにエステルは呆れて呟いた。
「男のクセにだらしないわね。酒は呑むものであって、呑まれるものじゃないのに。」
「全くじゃな。このような少量の安酒ぐらいで酔うとはだらしないの。」
ナイアルの状態を見てシェラザードは溜息をつき、酒瓶の匂いで判別したリフィアは呆れた。
「底なしのシェラ姉と一緒にされてもねぇ……」
「リフィアお姉様、さすがに私達が飲んでいるのと比べるのはちょっと……」
シェラザードの言葉にエステルはジト目でシェラザードを見て呟き、皇族であるため良い種類のお酒以外はあまり飲んだことのないプリネはリフィアの言葉に苦笑した。
「失礼ね、底なしっていうのはアイナみたいな女を言うのよ。あの女、いくら飲んでも顔色変わらずに平然としてるしね。あたしみたいに気持ちよく酔っ払う酒飲みと一緒にしないでちょうだい。」
「よくゆーわよ。いくら酔っても潰れずに、ひたすら周囲を巻き込むくせに。ねえプリネ、もしかしてシェラ姉、そっちでも迷惑をかけなかった?」
「あはは……それを言うのは控えさせていただきます。」
「シェラさんがザルとしたら、アイナさんはタガって感じかな。どちらも底なしには違いないと思いますけど……」
「むう……」
エステルの言葉に反論したシェラザードだったが、エステルとヨシュアの言葉と苦笑したプリネに黙ってしまった。
そしてエステル達が騒いでいると机に付していたナイアルは起きた。
「……うーん…………うー。ここは……?」
「目、醒めたみたいですね。飲み過ぎは体に良くないですよ?」
「く……頭がズキズキしやがる……。……ってなんだぁ?新米遊撃士どもじゃねえか。おいおい、なんで俺がロレントなんかにいるんだ!?たしかボースまで歩いて……」
ヨシュアの心配する言葉に気付いて、エステル達を見たナイアルは酔っているせいか見当違いな答えを言った。
「なに寝惚けてんのよ。あたしたちもボースに来たの。」
ナイアルの様子にエステルは溜息をついて答えた。
「ふぃーっ……まったく驚かせやがるぜ……。おっと、こらまた色っぽい姉ちゃんと一緒だな。」
エステルの言葉に安堵をついたナイアルはシェラザードに気付いた。
「初めまして
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