第22話
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、記者さん。シェラザード・ハーヴェイよ。この子たちの先輩にあたるわ。」
「シェラザード……。おい、もしかして『風の銀閃のシェラザード』か?」
シェラザードの名前を聞いたナイアルは驚いてシェラザードを見た。
「あら、光栄ね。あたしの名前を知っているの?」
ナイアルの様子にシェラザードは嬉しそうにしながら答えた。
「ああ、噂くらいだがな。若手遊撃士の中じゃあ、1、2を争うこととメンフィル関係者以外じゃ数少ない魔術の使い手らしいじゃねえか。噂によってはあの”闇の聖女”の弟子っていう噂もあるんだが……ちょうど良い機会だ。あの噂は本当なのか?」
「ええ、そうよ。師匠とは6年ぐらいだけど魔術に関する事では師弟関係にあるわ。」
「マジかよ………!!ちなみにこのことを記事にしていいか!?」
シェラザードの噂の真実を知ったナイアルはシェラザードに記事を書いていいか尋ねた。
「私個人はいいんだけど、師匠がなんて答えるかしらねぇ……記事を書くにしても師匠やメンフィル大使に許可を取ってもらわないとダメよ。」
「クソ、やっぱりか……許可なしで勝手に書いてメンフィルに抗議される訳にもいかないしな……かと言ってしばらく大使館には近寄れねえし……ハァ……まあいい。そんな有名な遊撃士がボースにいるってことになると、お前さんたちも例の事件を調べに来たわけだな?」
シェラザードの答えを聞いたナイアルは肩を落として溜息をついた後、気を取り直して聞いた。
「まあ、ね。そっちは何か情報集まった?市長さんちの前で見かけたけど、なんだか困ってたみたいじゃない。」
「くそ、あれを見られてたのか……。ああ、そうだよ!ネタが無くて困ってたところさ!」
エステルの答えと質問にナイアルは逆ギレした。
「あ、やっぱり?」
ナイアルの様子にエステルは苦笑しながら答えた。
「なにせ、軍による情報規制のせいで事故かどうかも判らない状況なんだ。直接、モルガン将軍に会いにハーケン門に行こうとしたら検問に引っかかるし……ならせめて、噂の美人市長にインタビューしようと思ったら、メイドから門前払いを喰らうし……。おまけに、あのトンチキ娘は事あるごとにヘマをしでかすし……メンフィル大使館の取材も記事は真面目にして、ついでに闇の聖女達の写真を入手して表紙にしようと思っていたのにあのトンチキ娘は………!!おお、女神よ!俺が何をしたっていうんですか!」
ナイアルは今まで溜まった鬱憤を晴らすかのように話した後悲壮な表情をした。
「追い詰められているわね〜。そんなに情報が知りたければ、教えてあげないでもないけど……」
「へ………?」
エステルの答えにナイアルは
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