第20話
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「はあ!?あのバカ……何考えてんのよ!?下手したらよくて牢屋行き、悪くて死刑になっててもおかしくないわよ!?それどころか最悪ギルドが潰される可能性があってもおかしくないわよ!」
アガットがプリネを襲ったと聞いたシェラザードは声を上げた。
「全くじゃ……アガットの報告を聞いて正直、寿命が縮まると思ったわい……まあ、肝心の本人は笑って「気にしないで下さい。いい訓練になりました。」と言ってたからよかったのじゃがな……」
「ねえねえ、シェラ姉。そのアガットっていう人、シェラ姉知っているの?」
アガットを知っている風に話しているシェラザードに疑問を思ったエステルは聞いた。
「まあ、同じ先生に関わった者同士ある程度はね……言っておくけど、かなりの凄腕よ。」
「ふ〜ん………あれ?それだけ強いにも関わらずプリネに負けたってルグラン爺さん、言わなかった?」
「うむ。リベールの正遊撃士の中でも高レベルのアガットが負けたと聞いて、一瞬耳を疑ったぞい。」
「………まあ、プリネさんは大使館にいた頃は常日頃先生以上の達人達と手合わせをしてたからね……アガットじゃ荷が重いと思うわ。」
「へぇ〜………シェラさん、まるでプリネの修行を見て来たかのように言ってますけど、やっぱり闇の聖女さん繋がりですか?」
プリネの強さにあまり驚いていないシェラザードを見てヨシュアは疑問に思っていたことを口に出した。
「ええ。プリネさんは師匠の娘だけあってアーライナの信者達から御子扱いされてたからプリネさんの姿を拝見したいっていう信者達が多くてね……それに答えるためかよく親子揃って仕事をしていてね、自然と話す機会も増えてね……第三者の視点での意見も欲しいからってファーミシルス大将軍や異母のカーリアン様との修行も見せてもらったのよ。」
「え!?プリネってアーライナの信者の人達からはそんな凄い扱いをされていたんだ!!」
アーライナ教でのプリネの立場を知ったエステルは驚いて声を出した。
「母親があれだけ信者の人達に慕われていたら特別扱いされるのは仕方ないと思うよ?………それで実際プリネの修行ってどうだったんですか、シェラさん。」
驚いているエステルとは逆にプリネの立場を理解し納得しているヨシュアは肝心なことを聞いた。
「………プリネさんが本気を出した時の手合わせを見せて貰ったんだけど……私達とは次元が違いすぎるとしかいいようがないわ。」
「へ?プリネって今まで本気を出していなかったの!?」
エステルは短期間ながらもプリネの実力は自分より確実に上とわかり、それが本気でないと知り驚いた。
「ええ。あんた達が知っているプリネさんの姿は父親から受け継いでいる力――”
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