第1話 僕の幼馴染とは...
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の8割が学生ということにちょっと驚いた。
ふと手にしたのは少し前に花陽が力説してくれた......確か新潟のスクールアイドル?の下敷き。
フリフリの可愛い衣装を着てこっちを見ている.........ような気がする。
他にもポスター、筆記用具、DVD、CD、ブロマイドカードなどなどの全国のスクールアイドルが印刷された数々のグッズに少しタジタジだった。
──────スクールアイドル
全国各地に存在する、芸能プロダクションを介さずに結成されたアイドルのことでわかりやすくいうと、ご当地アイドルのようなものであるらしい。
スクールアイドルが広まったのは今から約一年前。東京に数年前に新しくできた私立UTX学院の芸能科が輩出したアイドルグループ”A-RISE"が急激的な人気を得たことで全国の高校でも真似をする女子高生が増えてきたことが事の発端である......らしい。
らしい、というのは全て花陽から聞いたことであり僕が実際調べて知ったわけではないのだ。
おかげでそこまで興味のないスクールアイドルの知識を持ってしまった。
でも持っていて損ではない。花陽とアイドルの話をしても知識がある分こっちからも話題を振ることができるし、僕から話題を振られたことでまた花陽は嬉しそうにマシンガントークをしてくるから楽しい。
だから持っていても嫌ではない。
そんな僕にアイドルの知識を植え付けた張本人、花陽は目を輝かせて恐れることなく奥へ進む。
その後ろを「りんもりんも〜!」と言って凛はついていく。
置いてけぼりにされた僕は花陽達が目的のものを買うまで店内をぶらつくことにした。
ぶらついて数分。たまに知ってるスクールアイドルのグッズが目に留まるがお金も無いし、特別に欲しいというわけでもない。
花陽ちゃん達はまだだろうか.........
そんな事をぼんやりと考えたとき、壁に掛けられているとあるアイドルグループのポスターの前で体が止まった。
正真正銘スクールアイドルの頂点にして花陽が最も憧れる3人の女の子。
「A−RISE......かぁ〜。」
誰かに話しかけるわけでもなく、一人で呟く。
リーダーである綺羅ツバサ、大人っぽい統堂英玲奈、ゆるふわお嬢様の優木あんじゅ。綺羅ツバサも統堂英玲奈も優木あんじゅも三年生と耳にしている。
1つ2つ年が違うのに住む世界が別のように思えてくる。
「かっこいいなぁ......」
別に僕がああなりたいというわけでは無いが、ここまで歌やダンスを極めて夢中になって、沢山の人達を魅了するA−RISEは本当にすごいと思う。
これが花陽からAーRI
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