第18話
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「手、つないで。」
「いいよ〜。ギュッとね!……わあ!エヴリーヌちゃんの手ってちっちゃくてすべすべしている!可愛い!」
「しっかり捕まってよね。……転移っと。」
エヴリーヌの手を握ってはしゃいでいるアネラスと共にエヴリーヌは印象が深いロレントとボースの街道を結ぶ関所前――ヴェルデ橋へ転移してその場から消えた。
「「「なっ!?」」」
それを見たルグラン達は驚愕した。
「では余も行くぞ!遅れるなよグラッツよ!フハハハハハハ―――!」
驚愕しているルグラン達を気にせずリフィアは元気よく入口の扉を開け、走り出した。
「おい待て!今のはなんだったんだ!?説明してくれ!ってもう、あんな所に!?クソッ……!俺も行ってくる!」
グラッツはリフィアの突飛な行動に驚き、リフィアに追いつくために全速力でリフィアを追った。そして後に残ったのは呆けている2人と装備の確認をしているプリネだった。
「さて、私達も行きましょうか。アガットさん。」
装備の確認をし終えたプリネはアガットに話しかけた。
「あ、ああ……って今のはなんだったんだよ!?」
プリネの言葉に無意識に反応したアガットだったが我に返りプリネに聞いた。
「今のといいますと………ああ、転移魔術のことですね。」
アガットの言葉を最初わからなかったプリネだったが、あることに思い当たり一人納得し、説明をした。
「転移魔術とはその名の通り、術者が思い浮かべた場所に瞬間移動することです。転移魔術は普通地面に魔法陣を書く必要があるのですが力が強い術者なら魔法陣なしで思い浮かべた場所ならどこでも飛べるんです。」
「瞬間移動までできるとは魔術とやらはなんでもありじゃな………わしが知っている範囲では威力がアーツより強力ということぐらいじゃったが……」
プリネの説明を聞いたルグランは魔術の凄さを改めて知り、溜息をついた。
「おい……確かお前等は”闇夜の眷属”らしいな?お前を含めてほかの奴らもさっきみたいなことができるのか?」
「まさか。先ほども申しました通り、転移魔術は数ある魔術の中でも最高レベルの魔術です。よほどの魔力と才能、そして適正がないと魔法陣なしではできません。エヴリーヌお姉様は”闇夜の眷属”の中でも最強の種族である”魔神”ですからできるのです。」
アガットの疑問にプリネは首を横に振って否定した。
「あん?”闇夜の眷属”ってのは全員同じ種族じゃないのか?」
プリネの言葉に疑問を抱いたアガットは聞き返した。
「………少し思い違いをしているようですね。”闇夜の眷属”とは複数の種族を総じて呼ぶ呼び方で、また彼らと共に生活をする人間の方達も呼
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